TKO 木本武宏の投資トラブルで考る「知らない投資は注意」

投資詐欺

お笑いコンビ「TKO」の木本武宏さんが、投資トラブルで所属する松竹芸能を退社したそうです。

 

TKOはコントが面白かったけど、相方の木下さんは後輩へのパワハラ疑惑で2020年に松竹芸能を退社していたよね。

残念だけどこれで2人も松竹芸能を退社したことになりますね。

今回の木本さんのトラブルは、「違法性のある投資」が関係しているようです。

またその投資が今までの株式詐欺や債券詐欺、出資金詐欺等ではなく、「仮想通貨を主軸としたものではないか?」と注目が集まっています。

 

仮想通貨に関する話題は「ビットコインが半値以下に暴落!FIRE資産のチャンス到来?」も見て下さい。

 

今回のトラブルは仮想通貨?それともFX

こも問題が話題になった時点では、問題の投資は「仮想通貨」と言われていましたが、その後の報道では、「大きな損失が出たのは仮想通貨ではなくFX(外国為替金証拠取引)と不動産関係」だと紹介されています。

はじめの報道では木本さんが仮想通貨にハマっていたから、仮想通貨がらみのトラブルだと言われていたよね。
「NFT」とか「STEPN」とか…

なんかテレビでSTEPNを紹介したり仮想通貨の魅力を紹介したりしたこともあるそうで、仮想通貨に対する投資はかなりやっていたようです。

 

しかし、7月26日には木本さんの個人事務所の担当者がマスコミに、今回損失が生まれた投資は仮想通貨がらみではなく、FXと不動産投資であることを明かしました。

さらに、木本さんが知人からお金を集めたのではなく、別の投資家を紹介する形でかかわっていたことも説明しています。

 

木本さんはあくまで紹介のみと主張

今回のトラブルの流れを簡単に解説します。

 

  1. 木本さんが友人から個人投資家Aを紹介される
  2. Aから投資案件を紹介されお金を預ける
  3. Aから安定した配当が入金される
  4. 木本さんが後輩、知人等に投資案件と投資家Aを紹介
  5. 紹介者も投資家Aにお金を預ける
  6. 投資家Aに対する出資が拡大
  7. 投資家Aが配当を停止
  8. 投資家Aに返金を求めるも連絡不能に
  9. 木本さんの金銭トラブルとして報道

 

木本さんは自分が信頼して運用を託した個人投資家Aに騙された形なんだね。

どこまでが本当の話か分からないけど、場合によっては法律に違反する可能性があります。

今回のトラブルで主に法律違反となるのが、「金商品取引法」、「出資法」さらに「詐欺罪」です。

 

個人がお金を集める行為は違法の可能性も

法律

金商品取引法では金融商品の「勧誘」、「仲介」などを行う際には、金融庁への登録が必要です。

金融庁に登録をしていない個人、法人が、投資の勧誘、仲介を行うことは法律で禁止されています。

また木本さんや投資家Aが「元本は減らないから安全」などと、元本保証をほのめかす行為をしていたら出資法違反に該当します。

さらに実際には投資を行っておらず、投資を募っては配当に回す「自転車操業」の状態であっなら、投資実績がないことから詐欺罪も適用される可能性があります。

今回のトラブルを簡単に表現すると「個人投資がお金を集めて失敗した」になりますが、トラブルが発覚する前時点では実際には投資は行われておらず自転車操業状態であったと想定されます。

木本さん自身も被害者と説明されていますが、投資家Aを紹介する役割を担ったのが木本さんの責任も大きいと考えられます。

 

最終的に素人ファンドはネズミ講になる

ここからはJ塾長の想像ですが、投資家Aは始めはそれなりの運用益を出していたのではないでしょうか?

しかし、急激な円安、米国利上げなどの影響で相場は悪化、とくにFXは急速な円安が進んだことから一部の投資家は大きな損失が出ています。

投資家Aも高レバレッジでFXを利用していたなら、保証金等でかなりの損失を出したと考えられます。
そして自転車操業が始まり、預かったお金で一部の配当をだしていたことが疑われます。

ここまで来るともはや「ネズミ講」だよね。

過去にも一部の個人投資家が「自分に投資したら倍にするよ」などと勧誘することがありましたが、大体は詐欺的な投資で数ヵ月で姿を消すことが多いようです。

そもそも他人にお金を預けて運用を任せること自体、違法性が高いことから発覚しても法の保護は受けられません。

警察に詐欺案件として訴えるか、民事訴訟で損害賠償請求するしかないでしょう。

訴えても結局はお金が戻らないことが多いよね。

相手に悪意があるかは分かりませんが、破綻した人から賠償金を取るのは不可能ですね。

 

何度も繰り返される投資詐欺…「欲」が勝るとこうなる

今回の木本さんのトラブルもそうですが、このような金融詐欺事件は何度も繰り返されています。

ほんとうに定期的に起こるトラブルだから、なんで気が付かないのかな?
不思議だよ。

」だよね。

きっと欲が過去の事件を忘れさせるんだと思う。

”自分は騙されていない…この人は信用できる…”

欲が自分の心をこのように誘導して、過去に起きた事件なんかは忘れてしまうのだと思うよ。

人間は欲があるから魅力的な生き物ですが「知識 < 欲」な人は、どんなに勉強しても欲が高く、騙されやすいので投資に不向きです。

反対に「知識 > 欲」な人は、簡単に儲け話にのらず、しっかり調べてから判断する投資家です。

 

正直、まともな金融業者でない個人にお金を預けて運用させるなんて、強欲すぎる人たちだと思うよ。

本当に「欲」強すぎ。

何度も繰り返される投資詐欺、そろそろ気づいたら?

 

騙された!詐欺と言っても自分の選択

このようなトラブルは本当によくある話で、あとから「騙された」、「詐欺だ」と言っても、それはあくまで自分の選択であり自己責任です。

たしかに詐欺なのであれば刑事事件にもなるし、民事でも訴えることが可能です。

だけど裁判で全額戻ってきた例を聞いたことがありません。
大部分が泣き寝入りですね。

投資は合法であっても違法であっても「自己責任」なのを忘れないで下さい。

 

FIRE投資家は絶対に個人にお金を預けないこと

FIRE(ファイア)では生活費を得るための投資を行っており、違法性がなくても高リスクの投資は避けるべきです。

また違法性のある投資は保証も受けられないので、騙されると生活自体を破綻させる要因になります。

今回のトラブルは総額が数億円、一人で3,000万円~5,000万円を預けた芸人もいるそうです。

どんなに美味しい投資話でも個人投資家にお金を預けることは止めましょう。

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