ナメクジ事件の大阪王将…餃子の王将も風評被害で株価は?

ナメクジ

王将と言えば餃子で有名な中華チェーンですが、J塾長も若いころは王将にはお世話になっています。

その王将に衝撃的な告発が出てショッキングさから、親会社の「イートアンドホールディングス(2882)」の株価が急落する事態になっています。

聞いた聞いたナメクジ事件でしょう。
あれはアウトな内容で、さすがにマスコミの報道でもモザイク処理だったよね。(笑)

本日のブログは今週も尾を引きそうなイートアンドホールディングスの株価について考えます。

 

人気優待株の不祥事の話題は過去ブログ「おとり広告がバレたスシロー、人気優待株はどうなる?」も見て下さい。

 

大阪王将仙台中田店の元店員の告発が話題

イートアンドホールディングス(2882)」(以下イートアンド)は、「大阪王将」、「横浜一品香」、「よってこいや」…などの飲食店を展開する企業の持株会社です。

直営店舗だけでなくフランチャイズ方式による出店拡大、さらにEC事業にも積極的で餃子やラーメンなどの通販事業を展開しています。

 

今回問題になった店舗は大阪王将のフランチャイズ店「大阪王将 仙台中田店」で、元従業員が店舗内の衛生環境の悪さをSNSで告発したことが発端です。

なんかキッチンのテーブルや機械の裏にはナメクジが一杯張り付いていたよ。
キモ~

SNSに出た写真をみると、キッチンの作業台の裏には数匹のナメクジが確認できるよね。
流石にこれは酷いなと感じたよ。

また、告発者はゴキブなどの昆虫、猫の無断飼育など多くの問題を指摘しています。

この告発が話題になったのが7月24日で、日本中がナメクジ一色に染まりました。

ナメクジがトレンド入りすることも珍しいからねぇ。

 

イートアンドホールディングスの株価はもちろん急落へ

参照:Yahoo!ファイナンス

この告発が話題になったのは7月24日の日曜日で株式市場は休業、翌日の25日の株価に注目が集まりました。

期待を裏切らずに安定の大幅下落だったよね。

7月22日の終値が2,502円に対して、週明け25日は2,380円と、122円の下落を見せています。
さらに翌日の26日の始値は2,323円と低く始まり、そこから若干の上げを見せています。
イートアンドは人気優待株なので、株価が下がると一定の買いが入ります。
しかし、この話題はまだ終息していないことから、さらに下落する可能性も考えられますね。

王将フードサービスがナメクジを被弾か?

知っている人も多いと思いますが、中華の王将には「餃子の王将」よ「大阪王将」があります。

 

店舗も似ているので意識して利用していない人も多いと思いますが、この2店は全く違う上場企業により運営されています。

 

  • 餃子の王将 : 王将フードサービス(9936)
  • 大阪王将  : イートアンドホールディングス(2882)

今回のナメクジ案件はあくまで大阪王将の問題で、餃子の王将は全く関係がありません。

 

だけど会社が違うことを知らないでクレームの電話をしたり、ネットで悪口を書いたりする被害があったんだよね。
違う会社だから王将フードサービスもたまったものではないよ。

株の世界では勘違いで株価が下落することもあって、今回のケースでも王将フードサービスの株価が7月25日~26にかけて若干下落しています。
これはイートアンドと王将フードサービスを勘違いして売りが出た可能性がありますね。
イートアンドより王将フードサービスの方が、王将らしい会社名だから…

 

まだ終焉しないナメクジ問題、フランチャイズ契約終了もあるか?

ナメクジ問題ですが、告発者がここにきてマスコミの取材を積極的に受けているようです。

これは告発者に対しても非難的な投稿がされたことで、詳細な内容を公表することで自身の考えを明らかにしたいことが目的みたいです。

だから、ナメクジ問題はまだ尾を引く可能性があると思うんですよ。
株価は現在、ナメクジ前の水準を目指す動きもありますが、そううまくはいかない印象を受けます。

近年の飲食店チェーンではバイトテロの早期終息狙いで、店舗を閉鎖する手法が取られています。

仙台中田店もナメクジイメージから払拭するのは難しいことから、最終的にはフランチャイズ契約解除になるのではないでしょうか?
そうなればイメージの回復も早いと思いますが、立て直しや検査なんか言っていると、いつまでもナメクジイメージが残って株価に悪い影響しか与えないでしょう。

 

それでも王将ファンに支えられる人気優待株

大阪王将はコアなファンが多く、J塾長も若いころは週に1回は王将でランチを取りました。

イートアンドは株主優待株でも人気の銘柄で、100株保有で年間5,000円の食事券が貰えます。

  • 100株以上   :  3,000円(2月)、2,000円(8月)
  • 500株以上   :  9,000円(2月)、2,000円(8月)
  • 1,000株以上  :  18,000円(2月)、2,000円(8月)

株主優待は2月が保有株式数で違い、8月は一律2,000円なんだね。

現在の株価を2,400円と仮定したら、100株保有の優待利回りは2.08%です。

優待利回りは100株保有が最も利回りが高くなりますので、500株を買うのであれば、夫婦で100株づつ保有する方が効率的です。

また配当予想は1株10円で配当利回りは0.42%ですから、総合利回りは100株保有で2.50%です。

 

イートアンドホールディングスの業績は厳しい状況か?

イートアンドの業績を見ると2023年2月期1Q(3月~5月)で、売上は前年同期比を上回っていますが、経常利益、純利益ともに14%以上の減益となりました。

しかし、8月までの進捗率は改善傾向にあることから、今回のナメクジ問題によっては事業計画に狂いが出る可能性があります。
夏は中華の業績は伸びないので、秋までにはこの問題が払しょくされればと思います。

 

株価の影響は少ないが今買い必要はないかな?

ナメクジ問題は話題性はありますが、会社の業績を大幅に下げるまでの効果はないので、話題が長引いても大きな影響はないと思います。

しかし、業績面だけでで考えてもイートアンドのへの投資のうま味は少ないと考えるので、大阪王将ファン以外は積極的な投資は考えなくても良いでしょう。

 

株価が今年の2月水準の2,000円を割る局面がくれば投資的には興味が出てきますね。

 

名前や証券コードが似ていることで株価に影響

今回の話題で面白いのは、別の会社の不祥事でありながらも、勘違いで自社の株価に影響が出ることです。

実はこのような被弾例は少なくなく、投資家のなかには勘違いを狙った投資法もあります。

たとえば、A社で画期的な技術が開発されて株価が高騰したとします。
そこでA社の名前に似たA1社の株を短期で購入し、若干上がったところで即日売却する手法です。

社名や証券コードを間違える人は以外に多く、話題の銘柄だと信じて別の銘柄に買いを入れます。
そこで間違えやすい銘柄をあらかじめ仕込んで、株価が上がったところで売りを出すのです。

そんな投資法があるんだねぇ。
賢いのか?ずるいのか?…どっちだろう。

でも買いを入れた人はすぐに間違いに気付くので、株価が反応するのは一時的です。
それでも一時的には株価は上がるから、売り抜けると短期で利益が狙らえますよ。

やっぱりこれができる人は賢いんだと思うよ。

さてさてナメクジの行方はどうなる?

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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