地銀首位で高配当の安定銘柄はどれ?ミックス係数4倍以下

福岡FG

先日は優待の改悪で株価が低迷している「ひろぎんホールディングス(7337)」についての投資タイミングについて紹介しました。

詳しくは下の記事を見て下さい。

 

先日のブログで紹介したように、地銀のなかには高配当で業績も安定していて、FIRE(ファイア)投資におすすめできる銘柄があります。

今回はJ塾長がひろぎんホールディングスとともに注目している「ふくおかファイナンシャルグループ(8354)」を紹介します。

 

ふくおかファイナンシャルグループで注目の「デジタルバンク」

ふくおかファイナンシャルグループ(8354)」は、総資産で地銀首位の持ち株会社で、傘下には「福岡銀行」、「熊本銀行」、「十八親和銀行」そしてデジタルバンクの「みんなの銀行」があります。

 

「みんなの銀行」ってネットバンクではなく、デジタルバンクと言われているよね?

違いはなに?

現在の違いはサービス面かな?
ネットバンクは有人支店を持たないで一通りの銀行業務をおこなうけど、デジタルバンクはあくまでスマホアプリで完結できるサービスだけを提供するバンキングサービスだよ。

たとえばみんな銀行では住宅ローンを取り扱っていません。
これはスマホアプリで契約が完結できないのが理由ですね。

ネットバンクは一般的な銀行サービスが一通り提供されていますが、デジタルバンクはスマホアプリで完結できるサービスに特化した銀行と考えられる。(例外あり)

 

デジタルバンクは住信SBIネット銀行が「NEOBANK構想」で推進しており、J塾長も「JAL NEOBANK」のプリペイドカードを愛用しています。

詳しくは下の記事を見て下さい。

 

他の業種から金融サービスの参入が増えており、結果として福岡銀行の来店者数も減少しているなか、デジタルバンクによる来店不要のデジタルサービスを拡大しています。

 

ふくおかファイナンシャルグループの1Q決算は過去最高益

2022年8月5日にふくおかファイナンシャルグループの2023年3月期第1四半期1(1Q)決算が発表され、売上(経常収益)が1Qとして過去最高を更新し、増収増益となりました。

 

  • 経常収益   :  751億円(前期実績691億円)
  • 経常利益   :  243億円(前期実績218億円)
  • 純利益    :  170億円(前期実績152億円)

経常利益、純利益ともに約11%増だから業績は好調だよね。

ふくおかファイナンシャルグループの上半期の経常利益予想は405億円だから、1Qで進捗率は60%に達しているよ。
このまま業績がアップすると、2Qでの上方修正もあるかもね。

 

配当性向35%明言で配当利回り4%超え

ふくおかファイナンシャルグループの今期の配当予想は、中間52.5円、期末52.5円の年間105を予定しています。

2021年3月期は85円、2022年3月期は95円なので、3年連続で増配予定となっています。

 

この数年の配当は据え置きはあっても減配はないみたいだよね。
配当性向はどうなの?

ふくおかファイナンシャルグループの配当は、減配がなく安定していることが魅力で、さらに最近は増配傾向を強めています。

配当性向は2020年3月期には14.6%と低かったのですが、それ以外は概ね30%近辺ですね。

さらに2022年3月期通期決算では、今後の配当性向を35%目安にすることを発表しています。

 

ふくおかファイナンシャルグループは前期2022年3月期通期決算において、利益配分についての基本方針を発表しており、配当性向35%目安を明言しました。

 

そのなかで配当金目安テーブルを提示しており、純利益に対する配当金の目安が示されています。

 

   純利益         年間配当利回り目安

  • 500億円未満   :  配当性向35%程度
  • 525億円未満   :  年間95円~
  • 550億円未満   :  年間100円~
  • 575億円未満   :  年間105円~
  • 600億円未満   :  年間110円~
  • 625億円未満   :  年間115円~
  • 650億円未満   :  年間120円~
  • 650億円以上   :  年間125円~

 

今期の業績予想で純利益は570億円を予想しているから、配当も105円が予定されているんだね。
分かりやすい!

今期の純利益が予想通り570億円としたら配当性向35%で、年間配当は105円です。
このように配当性向が固定されることで、業績拡大によりさらに増配される可能性がありますね。

 

ふくおかファイナンシャルグループの株価は現在2,368円で、配当利回りは4.43%と高配当水準です。

1Qの結果をみるとさらに増配の可能性もありますので、期待したいところです。

 

ふくおかファイナンシャルグループの株価判定

ふくおかFGチャート
参照:Yahoo!ファイナンス

ふくおかファイナンシャルグループのPER7.87倍、PBR0.5倍、ミックス係数3.93倍と割安水準にあります。

 

ミックス係数が4倍以下なので、株価が超割安にあることが分かります。

 

FIRE投資におすすめ銘柄だが自己資本比率が気になる

実はJ塾長、今回の1Qの決算発表前にふくおかファイナンシャルグループの株を少しだけ購入しています。

ポートフォリオの金融セクターで地銀がなかったので、ふくおかファイナンシャルグループとひろぎんHDを考えていましたが、結局は2つとも投資することにしたのです。

 

ただし、両行ともに投資額は最小に抑えており、様子見としています。
業績等は問題がない2行ですが、自己資本比率が小さいのが気になっています。

ふくおかファイナンシャルグループの1Q決算では、自己資本比率が2.99%で前期の3.37%より低下しているのが気になりますね。

最低でも4%~5%台は欲しいところです。

ちなみにひろぎんHDの1Qでの自己資本比率は4.2%でした。

 

地銀首位のふくおかファイナンシャルグループは、デジタルバンク構想など新しい試みを実践しており、これからの業績拡大が期待できる銀行だと考えています。

J塾長は大昔にに地銀の「足利銀行(現めぶきファイナンシャルグループ)」で痛い目にあっており、地銀に対するイメージが良くなりませんでした。

J塾長が食らった!足利銀行とのトラブルは下の記事を見て下さい。

 

しかし、駄目な地銀もあれば期待できる地銀もあります。
昔を忘れて…いや…忘れないでふくおかファイナンシャルグループに期待したいと思います。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

株式投資