いきなり!ステーキ、株主優待廃止へ!株価急落で復配復活は?
過去にはデフレの勝ち組と言われた「いきなり!ステーキ」を運営する「ペッパーフードサービス(3053)」が、株主優待制度の廃止を発表しました。
ペッパーフードサービスの株価は、株主優待で支えられていたんじゃないの?
そうなんだよ。
だから、発表されてから株価は大幅に下落して、目も当てられない状態になっているよ。
本日のブログは株主優待の廃止を発表し、いよいよヤバい状況に陥った「ペッパーフードサービス(3053)」について解説します。
ペッパーフードサービスの話題は過去ブログ「ペッパーフードサービスがついに株主優待を廃止か?真相を探る」も見てください。
ペッパーフードサービスの2Q決算がヤバすぎる
「ペッパーフードサービス(3053)」が2022年8月12日に、2022年12月期第2四半期(2Q)の決算報告を行いました。
純利益は「▲8.6億円」で、前年同期の「▲1.8億円」より赤字幅が大きく拡大しています。
ペッパーフードサービスの2022年12月期2Qの中間決算を見てみましょう。
売上 : 72億円(前年同期93億円)
経常利益 : 2億円(前年同期▲1億円)
純利益 : ▲8億円(前年同期▲1億円)
これは酷い内容だね。
ペッパーランチを売却して85億円の資金を得たけど、結局復活はできなかったね。
85億円はおもに借入金の返済等に使用したらしいけど、なかなか新規事業を展開する余裕まではなかったみたいだね。
ペッパーフードサービスは今回の決算に合わせて、2022年12月期の業績予想を下方修正しています。
売上 : 153億円(前回予想168億円)
経常利益 : 0.3億円(前回予想4億円)
純利益 : ▲10億円(前回予想2億円)
純利益が前回予想の2億円の黒字から、10億円超の赤字になっている~
これはヤバイ数字だよ。
1Qよりも状況は急激に悪化した印象を受けますね。
業績悪化ではなく公平な利益還元で株主優待を廃止…?
今回の決算において個人投資家を驚かせたのは、業績よりも株主優待制度の廃止だと思います。
株主優待制度の廃止はあくまで公平な利益還元を目指すことが目的と書かれていましたが、もともと無配のペッパーフードサービスに利益還元はありません。
なんか勘違いしているんじゃないの?
素直に業績がヤバいから廃止しますって言えばいいのに?
ペッパーフードサービスの株主優待は、年2回ペッパーフードサービスの店舗で使える食事券が貰えます。
廃止される人気の優待内容を見てみましょう。
- 100株~299株 : 年2,000円
- 300株~1,499株 : 年6,000円
- 1500株~2,999株 : 年12,000円
- 3,000株以上 : 年18,000円
ペッパーフードサービスの株価は、優待人気で持っていたらか、廃止になると株価はキツイよね。
赤字だろうが、無配だろうが、株主優待を信じていた個人投資家は怒り心頭だろうね。
でも冷静に考えればペッパーフードサービスが、株主優待を出せない状況であることもわかると思うよ。
株主優待に騙された個人投資家
ペッパーフードサービスの株価は2Qの決算発表前までは、1株あたり386円でした。
そうなると100株保有で優待利回りは5.18%になるね。
なかなかの優待利回りだから、今まで維持されたことが異常に感じるけど…。
今回の廃止でホルダーさんは怒っていると思うけど、「いきなり!ステーキ」の業績悪化はコロナ前から話題だったよね。
株主優待の廃止は予想してたんじゃないの?
いや、そうなんだよ。
昨年、ペッパーランチを売却した時点でも、株主優待の改悪や廃止の話は囁かれていたけど、株主を安心させる仕掛けを出したことでコロッと騙されたんだよ。
株主優待の廃止が囁かれるなか、2021年11月にペッパーフードサービスは「株主優待制度の変更」の文章を公表しました。
その時は「ついに廃止が来たか~っ!」ってなったよね。
しかし、内容を読むと「株主優待の食事券を紙からプリペイドカードに変更」するとの内容でした。
「お~廃止はないのか!」と個人投資家が喜んだのは間違いなく、これで優待もしばらくは続くと考えていたんだよ。
株主としてはプリペイドカードの導入は、全店舗でのシステム整備が必要であり、導入してすぐに株主優待を廃止するとは思えなかったのです。
昨年のペッパーフードサービスの株主優待変更については下の記事を見てください。
J塾長も設備投資をして全店にプリペイドカードシステムを入れるのだから、株主優待の廃止は考えていないと感じました。
しかし…9ヵ月後の今月、株主優待は廃止になったのです。
これには多くの投資家が騙されたと思いますね。
プリペイドカードの導入は何だったんだぁ~。
無駄遣いだろぉ~
株価は株主怒りのストップ安で200円台
ペッパーフードサービスの株価は怒りのストップ安を呼び、一時は247円まで下落、現在は1株289円です。
もう駄目だ。
ここからの回復は現時点は難しく、マネーゲーム化する可能性もあるので、安いからとFIRE(ファイア)目的で投資をするのはおすすめできません。
将来的に復配を示唆する発表をしていますが、現在のペッパーフードサービスはキャッシュフローも悪化しており、復配を実施する余裕は到底ありません。
公平な株主還元を考えている場合ではないと思いますね。
また株主優待制度の復活も期待できない状況ですから、あくまで業績期待による株価上昇しか狙えない状態です。
将来的に上場廃止も考えられますので、投資初心者は手を出さないようにしましょう。
まとめ
ペッパーフードサービスが2022年12月期2Q決算を報告し、赤字の拡大と業績の下方修正、さらに株主優待制度の廃止を発表しました。
株主優待でかろうじて支えられていた株価は、急落し1株200円台で推移しています。
現状ではマネーゲーム化される可能性も高く、まともな投資対象にはならないので、FIRE目的では手を出さない方が無難です。
※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。