株式分割と連続増配11期!さらに自社株買いの高配当株銘柄

株式分割連続増配

J塾長のポートフォリオには、いくつかの高配当大型株を主軸に据えています。

大型株を主軸にすると安心感が違うよね。

今までにもいくつか紹介してきましたが、本日はそのなかから9月末に株式分割を実施、さらに11期連続増配で株価の上昇が期待できる「東京海上ホールディングス(8766)」を紹介します。

 

連続増配銘柄については「18期連続増配!高配当で業績安定のFIRE銘柄は過去最高益」のブログも見てください。

 

東京海上ホールディングが株式分割を実施

「東京海上日動火災保険」、「日新海上火災保険」、「イーデザイン損保」、「東京海上日動あんしん生命保険」などを傘下に持つ、「東京海上ホールディングス(8766)」は、前期の売上が5.9兆円にもある日本最大手の保険会社です。

東京海上ホールディングス(東京海上HD)は、投資単位のあたりの価格を引き下げる目的で、2022年9月末日を基準日とした株式分割を実施します。

分割は「1:3」だから、1株を3株に分割するんだよね。

株式分割をすると1株の株価も分割されるから、1単位あたりの投資額も少なくなり投資しやすくなるんだ。

東京海上HDの株価は現在1株7,700円程度だから、分割された後は2,600円程度なる予定だよ。
東京海上HDへの投資は、今までは最低77万円が必要だったけど、10月からは26万円でできるようになるから、投資したくてもできなかった個人投資家には嬉しいニュースだね。

また株式分割により投資単価が下がることで、東京海上HDへの投資が増加し、結果として株価にも追い風となります。

 

連続11期の増配予定

東京海上HDは今期の配当予想を年間300円(中間150円、期末150円)としており、11期連続の増配を予想しています。

連続増配は業績が安定しているからできることで、東京海上HDが長期的に好業績を残していることが分かるよ。

11期連続となると今期だけでなく来期も増配が期待できるので、長期保有を目的とした投資にはピッタリな銘柄です。
FIRE銘柄では主軸にふさわしい企業だと思いますね。

東京海上HDの今期の年間配当利回り予想は300円、現在の株価が7,600円程度なので配当利回りは「3.94%」と高配当水準です。(あくまで分割前の基準で記載しています。)

 

配当性向は40%以上を目標にしている

配当を評価する上で配当性向を見ることは大切ですが、東京海上HDは中期計画のなかで「配当性向40%以上を目指す」との記述があります。

つまり純利益の40%以上を配当として株主に還元するってこと?

2023年3月期の1株あたりの純利期予想は「634.32円」なので、配当300円なら配当性向は47.29%になるよ。

これは投資家にとっては嬉しい数値だよね。

 

定期的な自社株買いによる株主還元

東京海上HDは配当以外にも株主還元として「自社株買い(自己株式の取得)」を実施しています。

2022年5月期に決議された自社株買いの概要は以下の通りです。

 

  • 取得株式   :  普通株式
  • 取得総数   :  12,500,000株(上限)
  • 取得総額   :  500億円(上限)
  • 実施期間   :  2022年5月23日~9月22日まで

 

自社株買いを実施することで、市場に流通する株式が減るから、1株あたりの価値が高くなるんだよね。

自社株買いを実施すると1株あたりの純利益が増加するから、結果的に株価もそれだけ上昇すると言われているよ。
今回の自社株買いでは流通している発行済株式総数の1.8%が対象だから、株価もそれだけ上昇すると考えられますね。

 

さて…気になる業績は

2022年8月5日に東京海上HDは2023年3月期第1四半期(1Q)の決算報告を行いました。

前年同期比では増収減益となりましたが、減益の理由は「一過性の影響」によるもので、大きな問題はないと説明しています。

1Qに決算を見てみましょう。

 

  • 売上   :  1兆6,287億円(前期比11.9%増)
  • 経常利益 :  1,653億円(前期比23.8%減)
  • 純利益  :  1,245億円(前期比22.0%減)

減益の理由は日本における自然災害の増加、円安による影響が上げられています。

 

また台湾政府がコロナ対策を突然変更したことによる、損保市場の損失を計上したことも理由としています。

  

少し心配な内容ですが、一過性の要因を除けば年間業績の進捗率は40%と、過去5年の平均である38%と同水準であり、業績は順調に推移していると判断できます。

したがって今回の1Qの決算では通期の業績予想の修正はなく、年間の「経常利益予想:6,000億円」、「純利益予想:4,300億円」は維持されました。

また北米などの海外拠点の保険料の値上げによる収益増が好調なので、当初計画を上回る収益も期待できる内容でした。
2Q以降に期待したいですね。

 

チャートにおける株価の動き

東京海上チャート
参照:Yahoo!ファイナンス

1Qの決算発表後の8月8日には1株7,700円から7,326円まで4.8%下落した株価ですが、8月19日には元の水準まで戻しています。

週足チャートで見ると上昇トレンドは切れていないので、ここから大きく下落する心配はないように見えます。

チャート的には高値水準に来ているので、心配な部分もありますが、株式分割前にはもう一段高も期待できると判断します。

 

まとめ

東京海上HDは株式分割により株価を2,600円程度に下げ、個人投資家でも買いやすい環境を整備しています。

また連続増配が11期で3.94%の高配当は、FIRE投資でもおすすめできる銘柄です。

東京海上HDの配当性向は40%以上も目標にしており、収益が高まると配当も増えるので投資家にとっても解りやすい経営だと思います。

さらに定期的な自社株買いを実施しており、9月末までに発行株式総数の1.8%程度を上限500億円で購入する計画です。

日本を代表する保険会社の東京海上HDは今期以降、保険料の値上げなどにより収益性を高めることが予想できます。

FIRE銘柄の主軸として考えてはいかがでしょうか?

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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