11期連続増配を発表!業績上方修正の高配当株はコレだ

連続増配銘柄は株式還元である配当を毎年増やしている企業のことですが、なかには「花王(4452)」のように30年以上も増配を続けている企業もあります。
花王は30年間も連続して増配してるんだよね。
FIRE(ファイア)銘柄として安定した業績と、株主還元に対する姿勢は重要だよ。
日本には花王には届かないのですが、長期の連続増配を行っている企業が数多くあります。
そのなかから本日は11期連続増配を発表した「積水ハウス(1928)」を紹介します。
同じく11期連続増配を発表した東京海上HDについては「株式分割と連続増配11期!さらに自社株買いの高配当株銘柄」も見てください。
積水ハウスが好業績で上方修正を発表
2022年9月8日に「積水ハウス(1928)」が、2023年1月期第2四半期累計決算を発表し、半期累計の経常利益で前年同期比で32.6%増、純利益はなんと43.4%増になっています。
円安とウッドショックの状況なのに、業績が拡大しているね。
コロナなどの問題も残っていますが、マンション事業や都市開発事業などの開発型事業が好調な印象を受けますね。
また住宅賃貸業も前年比で15%程度伸びています。
積水ハウスのは半期2月1日から7月31日の半期決算を見てみましょう。
- 売上 : 1兆4,236億円(前年同期比16.3%増)
- 経常利益 : 1,476億円(前年同期比32.6%増)
- 純利益 : 1,040億円(前年同期比43.4%増)
この好業績により通年の業績予想を上方修正しています。
- 売上 : 2兆2,930億円(前年同期比13.13%増)
- 経常利益 : 2,600億円(前年同期比13.0%増)
- 純利益 : 1,740億円(前年同期比13.1%増)
業績予想についてはそれぞれ13%程度の上方修正をおこなったみたいだね。
2月~7月の半期決算が良かったことで、その分が上方修正されている様子だよ。
3Q~4Qにかけては通年並みの業績だと思いますね。
11期連続の増配を発表
今回の業績により期末決算における配当を5年増配し、中間配当の5円増配分と合計して年間で10円の増配を発表しました。
前期の配当は年間90円、今期の配当予想は94円だったよね。
それが年間104円になるんだね。
現在の積水ハウスの株価は1株2,500円水準なので、配当利回りは4.16%程度、FIRE(ファイア)銘柄としては十分な配当だと思います。
株価急上昇中だがまだ割安水準か?

実は積水ハウスの株価の動きに怪しいところが見られます。
実は今回の決算発表は9月8日ですが、発表前の9月1日に窓をあけての急上昇を見せています。
この上昇の理由がはっきりとしないことから、「インサイダーでは?」とのコメントも見られました。
実際には確認できませんが、1日の急上昇は確かに不自然さを感じましたね。
9月8日を待たずに上昇した株価ですが、現在は2,500円水準で落ち着いており、PERは9.66倍、PBRは1.04倍、ミックス係数は10.04倍と、まだ安値水準にあると考えられます。
高配当でミックス係数も10倍程度だから、安定した高配当株と判断してもいいかな?
積水ハウスの長期チャートをみると、2020年3月の下落はありましたが、おおむね上昇トレンドに乗っており、連続増配とも一致しているので、安定配当を狙う銘柄としてはおすすめできますね。
積水ハウスの株主還元方針
積水ハウスの決算書を見ると株主還元方針として「配当性向40%」を目標に上げていることが分かります。
つまり純利益の40%を配当として株主へ還元すると…
そうだね。
今回の業績予想の上方修正でも「1株あたりの純利益」が260.83円に修正されました。
そして配当はその40%だから、104円になるんだよ。
このように配当性向を出している企業は、配当方針がわかりやすいだけでなく、株主還元がしっかりしている印象をうけます。
まとめ
好業績による上方修正と11期連続の増配を発表した積水ハウスは、円安、ウッドショック、コロナなどの問題が残るなか、開発事業などの貢献によりこれからも業績拡大が期待できる銘柄です。
一時期落ち込んだ株価も上昇に転じており、2,500円を大きく超えるのかが注目されています。
海外事業にも積極的で円安が売り上げに貢献する可能性も高い企業です。
配当利回りも4%を超えており、FIRE(ファイア)銘柄としても注目したい企業です。
11連続増配は企業としての安定性を物語っており、来年以降も増配が予想されるので、長期的な保有にぴったりな銘柄だと思います。
J塾長も保有している「積水ハウス」…どう思われますか?
※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。