円安効果で純利益が59%増の高配当&自社株買い銘柄はコレ!

円安増益

米国の利上げが進むなか、円安も142円~144円の高水準で推移しています。

アメリカの利上げは日本株にも悪影響が出ているけど、円安によって業績が上がる企業もあるよね。
たとえばメガバンクとか?

そうだね。
日本のマスコミは円高でも円安でも「日本経済の崩壊だぁ」って煽っているけど、専門家のなかには円安の状態は「日本企業にとって追い風になる」と考えている人も少なくないよ。
とくに輸出企業やメガバンクは恩恵が大きいですね。

円安とメガバンクの関係については下のブログを見てください。

 

本日のブログは円安の恩恵で2023年3月期第1四半期の純利益が59.4%の増益になった、高配当銘柄である「古河機械金属(5715)」を紹介します。

 

古河機械金属の純利益が円安効果で59.4%増

ドリルやユニックなど機械産業、高純度金属ヒ素や亜酸化銅などの素材金属などを扱う「古河機械金属(5715)」は、国内だけでなく輸出企業ととして海外でも高いシェアを誇る会社です。

高純度金属ヒ素は国内シェア90%、世界シェア60%を誇っており、円安状況下でもしっかりとした利益を出しています。

2022年8月9日に出した2023年3月期第1四半期決算では、円安の恩恵により1Qの純利益が前年同期比で59.4%増と大幅に業績を伸ばしています。

2023年3月期1Qを見てみましょう。

 

  • 売上   :  526.1億円(前年同期比15.3%増)
  • 経常利益 :  34.5億円(前年同期比29.8%増)
  • 純利益  :  23.5億円(前年同期比59.4%増)

売上が15.3%増なのに経常利益が29.8%増、純利益が59.4%増になっているよ。
どうして?

よく気が付いたね。

古河機械金属の決算短信をみると、営業外収益として約10億円が為替収益として計上されています。

この10億円が利益を引き上げているんだよ。

古河機械金属の決算短信をみると、ロックドリルなどは海外需要が回復したことで収益が伸びていますが、国内におけるユニック機械などは減益です。

しかし、円安による為替収益が10.47億円出たことで、前年同期比で経常利益29.8%増益、純利益59.4%増益になったようです。

業績自体も決して悪くないけど、為替収益が加算されたことでさらに伸びた形かな?

売上や営業利益も増えているので、事業的には順調に進んでいると思います。

現在は海外事業が好調で国内事業がイマイチな状況だと推測できるので、国内景気が回復することでさらに収益が増す可能性があります。

 

古河機械金属の配当利回りは4%超

古河機械金属チャート
参照:Yahoo!ファイナンス

古河機械金属の年間配当予想は50円,、現在の株価が1,246円なので、配当利回りは4.01%と高配当の水準です。

株価の割安感を示すPERは10.29倍、PVRは0.50倍、ミックス係数は5.14倍と株価は割安状態だと言えます。

古河機械金属の株価はヨコヨコのイメージがあるよね。

チャートを見るとここ2年間は、1,200円~1,300円程度のレンジ幅で推移しているから、大きな上昇はないけど下落もない落ち着いた株価だと言えるよ。

FIRE銘柄としては長期投資に向いた銘柄かもしれないね。

 

8月末に70万株の自社株買いを実施

古河機械金属は2022年8月30日に約70万株の自社株買いを実施しました。

今回の自社株買いは「資本効率の向上を図る」ことを目的としており、自自社株買い当日は株価が一時的に高騰しています。

自社株買い効果で株価1,300円超えるか?って思ったけど、結局は元の水準に戻ったみたい。
株価は相変わらずヨコヨコで推移するのかな?

でも、日足チャートをみると、薄く下値を切り上げて上昇しているようにも見えるから、上下しながら少しづつ株価も上がるかもしれませんね。
しかし、FIRE投資では急騰・急落銘柄より、株価が安定した高配当株の方が長期投資として相応しいので、ヨコヨコは悪くはないと思いますね。

 

まとめ

古河機械金属は円安を追い風に収益性を高めている企業です。

1Qの決算も好調で経常利益、純利期ともに前年同期比で大きく増加しており、2Qの事業予測も大幅に上方修正しています。

2023年3月期の年間業績計画では、経常利益が1Qの3ヵ月で50%を超えており、2Q以降にも期待が持てます。

この状況でも株価は割安のままで、ミックス係数も5.14倍と低水準で放置されています。

チャートをみるとここ2年程度は1,200円~1,300円のレンジで推移しており、株価は安定していると言えます。

配当利回りは4.01%と高配当で、自社株買いも実施していることから、ここからの急落は考えなくても良いと思います。

配当狙いの長期投資銘柄として注目したい企業ですね。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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