米国FRB0.75%の利上げ決定!これからの株式投資の方針

利上げ決定

米国で開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)において、政策金利を大方の予想通り「0.75%」引き上げることに決定しました。

このブログでも書いていたけど、8月のCPIの悪化を受けてやはり0.75%になったんだね。

8月のCPI発表までは0.5%を予想する市場関係者が多かったけど、CPIの悪化を受けて0.75%の予想が高まったんだよ。
しかし、なかには1.0%利上げを予想する人も、増えていたのでその意味では最悪は避けられたと思いますね。

米国の8月CPIについては「悲報!米国8月CPI発表で株価下落!1%の利上げに現実味」を見てください。

 

本日の内容は2022年9月20日から開催された米国FOMCによる利上げと、これからの株式投資の方針について考えます。

 

米国、0.75%の利上げを決定…金融引き締め強化

米国FRBは2022年9月20日からFOMCを開催し、政策金利を0.75%引き上げることを決定しました。

 

0.75%の利上げ幅は通常よりも大きいの?

一般的な利上げ幅は0.25%程度なので、一気に0.75%の利上げは通常の3倍程度になるよ。

今回のFOMCで決定した利上げは緊急的な金融引き締めと考えていいの?

実は0.75%の利上げは3回連続で、それだけ米国のインフレが深刻な状況になることが分かるよね。

米国もコロナ禍における経済対策として低金利政策を実施していたので、3回連続の大幅利上げは経済の成長を鈍化させる危険性があります。
今回の利上げによる市場への誘導金利目標は3.0%~3.25%になりますね。
うーん、なかなかの金利だわ。

つまり、ローン金利や定期預金などの金利が3%程度になると…

FRBはインフレが高止まりしていることを理由に、「利上げの継続が適正」と判断しています。

年末には政策金利が4.4%まで上昇すると予想するアナリストも多いようです。
4.4%はなかなかの高金利なので、株式市場に与える影響は甚大ですよ…ほんと。

またFRBのパウエル議長は記者会見で「物価の安定を回復する」と話しています。

 

米国の利上げによる株価への影響

FRBの利上げ発表により株式市場は混乱しており、9月21日のニューヨーク株式市場ではダウ平均が大幅に続落しています。

ダウ平均は前日比522ドル45セント安の3万183ドル78セントで終わったようだね。
またナスダックも204.86ポイント安で、1万1220.19ポイントまで下落しました。

 

実は0.75%の利上げは8月CPI発表時点で予想されていましたが、それでも実際に発表されたことで大きく株価を下げてしまいました。

 

8月CPI発表時点でも株価は下がっていたので、今回の0.75%の利上げは織り込み済みだと思っていましたが、そうではなかったようです。
しかし、1.0%利上げの最悪シナリオは避けられたと思いますね。

 

日本の株式市場の影響

米国の利上げは日本の株式市場にも影響を与えており、翌日9月22日の日経平均株価は27,000円を割る展開から始まりました。。

2ヵ月ぶりの安値だね。

21日の株価終値は159円安ですが、為替は1ドル144円台と大きく動いていませんでした。
気になる株価の下落幅は、前日比0.58%程度で米国と比較して影響は限定的だと思います。

21日の17時に日銀が為替介入を実施し、一時140円台まで円高が進んでいます。

為替が円高に振れたこと、株価の下落幅が米国市場の半分以下であること、ここから考えると、日本経済が今回の利上げにより大きく影響を受けることは少ないとも考えらえますね。
日銀介入も始まったので、市場の安心感は広がると思います。

しかし、これをきっかけに、ずるずると下落するシナリオはあるかな。

 

ここからの株式投資の基本方針を考える

プラン

もともとJ塾長はテクニカル投資は苦手で、基本的には決算や配当、株価の割安状況を判断するファンダメンタル投資を実践しています。

米国の利上げの影響が強い現状は、チャート分析のみで投資を判断するのは危険だと思います。
決算内容を分析して株価と照らし合わせて、割安銘柄をコツコツと仕込むことが重要です。

基本的に一部の企業を除き「米国の利上げと日本企業の業績は関係ない」ので、業績を見て株価が安いと判断した銘柄には投資を続けます。

ただし、為替の影響を受ける銘柄は多いので、しばらくは輸出関連企業や金融業を中心に考えたいですね。

日銀の黒川総裁は「しばらくは日本の政策金利を上げる予定はない」と話しているので、国内企業への影響は限定的だと思います。
反対に海外の投資家が日本企業に注目する状況になるのではないでしょうか?

つまり世界的に見て安い日本企業に世界の投資家が注目するってこと?

そう、一部の経済学者が「円安は日本企業を強くするのに、なんでマスコミは騒ぐのか?」と話しているけど、その通りだと思うよ。
米国経済が低迷して日本経済が発展する可能性もあると思うね。

このことから言っても米国の利上げで株式市場が混乱したとしても、業績好調で割安で放置されている銘柄には臆せず投資を続けた方が良いと考えます。

 

まとめ

米国で開催されたFOMCで米政策金利を0.75%引き上げることが決定しました。

0.75%の利上げは通常の3倍幅で、今回で3回連続の大幅利上げです。

米国RRBのパウエル議長はこれからの政策について「状況次第だ」と話しており、現状では未定としています。

しかし、パウエル議長は「経済成長とインフレ抑制のソフトランディングは難しい」と話しています。

米国株価は大幅に下落して、日本株式市場にも影響を与えています。

しかし、このような状況下でも、日本株については業績を確認して割安株には投資を検討することが重要だと思います。

とくに円安傾向は日本企業には追い風になる要素が多いので、日本株が世界中の投資家から注目される可能性は少なくないのではないでしょうか?

FIRE(ファイア)投資は長期投資なので、あまり深刻に反応せずに、しっかりと保有銘柄の業績を確認することも大切です。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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