外貨預金のおすすめは?人気の外貨預金と損失リスクを解説

日本では低金利政策が長年実施されており、銀行にお金を預けても「雀の涙」程度にしか金利が付きません。

都市銀行なんて1年定期で金利が0.002%だからねぇ。
ネットバンクでも0.2%程度が限度かなぁ?

 

日本の銀行の金利が低い要因は日銀の低金利政策ですが、米国やEUでは政策金利の上昇とともに預金金利も高くなっています。

 

そこで日本では外貨預金に人気が集まっており、「円安のいまこそ外貨預金」と信じている人も少なくありません。

本日のブログはこれから外貨預金を始めようと考えている人に伝えたい、おすすめの外貨預金とリスクを紹介します。

 

円安に関する話題は「円安効果で純利益が59%増の高配当&自社株買い銘柄はコレ!」も見てください。

 

外貨預金に人気が集中している

各銀行における外貨預金残高が大幅に増加しているようです。

背景には米国などの「政策金利の上昇に伴う金利上昇」と「円安による為替益」を好感したことが理由だと考えます。

米国は2022年に入って利上げを繰り返しているから、国債だけでなく預金金利も上昇しているんだよね。

そうだね。
さらに円安が進行しているから将来的な為替差益も狙えるんだよ。

実際にJ塾長は昨年に米国ETFに500万円程度の投資した結果、ETF自体の価格が下落しても為替差益で150万以上の利益が出ています。

現状は円が弱くドルが強いので、ドル資産を積極的に運用することは間違いではないね。

先日のネットニュースでは「住信SBIネット銀行の外貨預金残高が、半年で500億円以上も増えている」と報道されていました。

このニュースからも個人投資家が外貨預金に注目していることが分かりますね。

 

外貨預金の魅力はズバリ高金利

外貨預金に注目が集まっている理由は、はやり金利の高さだと思います。

たとえば三菱UFJ銀行の外貨預金(米ドル)を見ると、1ヵ月定期で年6.0%、1年定期で年0.6%の金利となっています。

高金利に見えるけどあくまで「初回預入の特別金利」だから意味がないかも?

さらに6%の外貨預金は1ヵ月満期で自動継続になると0.01%になるから、勘違いないように注意してね。

多くの銀行の外貨預金では円資産から始める初回のみ高金利で、満期継続になると通常金利に下がることが多いようです。

 

外貨預金で注目したいのは住信SBIネット銀行

1ヵ月の満期後には6.0%の金利から0.01%に下がるような外貨預金が多いなか、注目したいのが「住信SBIネット銀行の外貨定期預金」です。

半年で500億円も残高が増えた銀行だから、金利や条件も良いの?

住信SBIネット銀行の外貨定期預金(米ドル)は、3ヵ月定期の金利が4.5%1年定期の金利は5.0%だよ。
あくまで円資産からの預け入れに限るけど、5.0%の金利で1年間預けられるのは大きいね。

 

住信SBIネット銀行の外貨定期預金(米ドル)の1年定期は、他行と違い1年間も5%で運用できることから確実に資産を増やすことが可能です。

 

たとえば3万ドルを預けた場合は、1年後に1,194ドルの利息を含めた31,194ドルになります。(税引後年利3.98%

ほとんどの外貨預金は、高金利と言っても1週間定期や1ヵ月定期だから、住信SBIネット銀行の1年定期はFIRE資産を預けるにもいいね。

 

外貨預金で資産を失うリスクを理解する

つぎに外貨預金を今から始める危険性にについて話します。

先ほども言いましたがJ塾長は、昨年500万円を米国ETFに投資しました。

米国株の下落によりETF自体は損失が出ていますが、円安による為替差益で150万円程度の利益が出ています。

たとえば1ドル110円で3万ドル分の米国ETFを購入した場合、必要な資金は330万円です。

米国株の下落により保有するETFが2.5万ドルになっても、円安で1ドル150円になっていれば、円に交換することで資産は375万円と25万円の利益がでます。(手数料は考えない)

米国市場では利上げの影響で株価が下落していますが、ドル資産を持つ日本の投資家は為替差により大きな損失が出ていないのが現状だと思います。

だから、これからも円安が続くと考えて外貨預金が人気になったんだ。

でもそれは危険な考えだと思う。
あくまで円安で恩恵を受けたのは、円安前にドル資産を保有していた投資家だ。

円安になってからあわててドル資産を購入しても意味がなく、反対に損失を出してしまう恐れがあるよ。

現状のドル円は日銀の介入もあって1ドル147円付近だけど、このまま円安が進むとはJ塾長は考えていません。

もし、1ドルが120円まで下落したら、外貨預金を始めた多くの人が損失を出すことになります。

 

このまま一方的に円安が続くとは思えない

現状では行き過ぎた円安に対して日銀が介入を実施していますが、個人的にはこのまま一方的に円安が進むとは思っていません。

円安の要因は「米国の利上げ」と「利上げをしない日銀」にあります。
そう考えると円安を抑制するには、「米国が利上げを緩和」するか、「日銀が利上げを始める」ことが必要です。

先日のFOMCで「米国FRBのパウエル議長が、はやければ12月から利上げ幅の減少を行う」と受け取れる声明を発表したそうです。

となると米国の利上げが緩和されるね。
円安を止める条件の1つ目が出たね。

そうだね。
さらに日本では日銀総裁の任期が終了し、新しい総裁と交代することが決まっています。
そして新しい総裁の元で、日本もいよいよ政策転換により利上げを始めるとの観測が出ています。

日銀の歴史をみると総裁人事の交代をきっかけに政策を転換することが多いんだよ。

このことから近い将来的には米国の利上げ幅は減少し、さらに日銀の利上げも始まる可能性が高まっています。

そうなると一方的な円安から円高方向へ向かうことも十分考えられますね。

このまま円安が続くと予想する人は、今からでも条件の良い外貨預金を始めても良いと思いますが、円安が治まる可能性を感じている人は慎重になった方が良いと思います。

円資産から外貨預金を始める人は、最終的に円に戻した時点の利益を考えてください。
ドル資産を持っている人で、円に交換する予定がないのであれば、外貨定期もありですね。

 

1週間定期では投資にならず1年定期では為替に不安が…

このように高金利の外貨預金ですが1週間定期ではまともな投資にならず、1年定期では為替の変動が高リスクになります。

1年後に1ドルが180円か?それとも120円か?…
それを考えると外貨預金の1年定期も怖いかも?

現在の状況では外貨預金と言っても、一定期間の定期預金ではFXに近いリスクがあると考えますね。

金利よりも大きい為替変動があると思ってください。

外貨預金はペイオフの対象ではないから、安全性も低く本質は為替取引ですよ…本当。
J塾長なら外貨預金に預けるなら、米ETFに投資しますね…きっと。

 

まとめ

金利の高さと円安効果で人気の外貨預金ですが、多くの銀行では円資産からの初回預入で1週間~1ヵ月程度の定期預金しかありません。

このような外貨定期預金では満期継続になると、金利が大幅に低下して円預金と大差がなるなることもあります。

外貨預金の注目である住信SBIネット銀行では、円資産からの預け入れで1年定期(年利5.0%)を提供しています。(税引後3.98%)

5.0%の1年定期であればFIRE(ファイア)投資としても十分対応可能です。
しかし、現在の外貨預金はリスクも高いことを理解してください。

米国の利上げ幅の縮小、日銀総裁の交代などが要因で、円安が緩和される可能性があります。

現状で1年程度の外貨預金を始めた場合、満期時に為替差損が発生する可能性があります。

利息を5%(税引3.98%)受け取っても、それ以上の円高に進むと元本に損失が出ます。

とくにこれから外貨預金を始める人は、為替の変動を予測して判断して下さいね。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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