17期連続で減配なしのPR企業!配当4%超え&2桁増益予想
J塾長は投資の銘柄を探す場合の条件として、業績やミックス係数はもちろん「配当性向」や「増配・減配の有無」を重要視しています。
FIRE(ファイア)生活をしているから、配当利回りは大切なポイントだよね。
そうだね。
配当はFIRE(ファイア)にとって最も重要なので、安定して配当を出している企業を選ぶのが大切ですね。
本日のブログは17期連続で減配を実施していない高配当銘柄「プラップジャパン(2449)」を紹介します。
連続増配銘柄については「連続増配&連続自社株買いで総還元性向が70%以上!注目銘柄」も見てください。
17期連続減配なしのプラップジャパン
「プラップジャパン(2449)」は独立系PR会社で、「企業と社会の間に相互に利益をもたらす関係を築く戦略的コミュニケーションを提供」する企業です。
なんか難しいけど、結局は広告会社と考えていいの?
難しく考えるとマーケティング&ロビー活動みたいな感じだけど、広告だけでなく主に「PR戦略を作成・実行する企業」だね。
契約した企業の認知性を高めたり、販売している商品を社会に広めたりする会社だと思ってください。
プラップジャパンは決して大きな会社ではなく、上場も東証スタンダードに属しています。
しかし、17期連続で減配を行っておらず、コロナ禍における苦境でも減配を実施していません。
公告系はコロナで被害が大きかった業種の一つだよ。
それでも減配しなかったのは、業績が安定しているだけでなく株主還元がしっかりしているイメージを受けるよね。
コロナの影響で業績が厳しいなか、配当は1株40円を維持しており、現在の株価で考える配当利回りは4%を超えています。
2022年末からは本格的に観光需要などが回復しており、PR会社も業績が拡大する可能性があります。
それではプラップジャパンの業績を確認しましょう。
今期は2桁の増益予想
プラップジャパンの決算は8月なので、2022年8月期の連結決算が先月発表されています。
- 売上 : 62億円(32.2%減)
- 経常利益 : 4.4億円(31.1%増)
- 純利益 : 1.5億円(12.1%増)
2022年8月期はコロナの影響もあり減収ですしたが、営業利益、経常利益、純利益ともに増益でした。
とくに利益率の改善が注目できるポイントで、リアル業務からデジタル業務へのシフトにより達成されたようです。
また収益会計基準の変更による恩恵もあったようだね。
プラップジャパンは今期である2023年8月期の業績予想を増収増益としており、配当についても2021年8月期、2022年8月期と同じ1株40円を予定しています。
プラップジャパンの2023年8月期の業績予想を見てみましょう。
- 売上 : 65億円~75億円
- 営業利益 : 5億円~6億円
プラップジャパンの業益予想は売上と営業利益だけで、予想額は幅を持たせているんだね。
そうだね。
営業利益を見ると5億円で前期比13.7%増で、6億円なら前期比36.4%増になるね。
どちらにして2桁の増益を予定しています。
配当は安定の4%超え
配当については2022年8月期も2021年8月期と同じく40円に決まりました。
さらに今期である2023年8月期の配当予想も1株40円を予定しています。
3年連続で1株40円だけど、コロナ禍で厳しいPR業で減配しなかったのは凄いよね。
実は2022年の1株当たりの純利益は39.26円だから、配当性向は101.9%となっています。
2021年8月期の配当性向は114.9%で、2020年8月期は50.3%でした。
減配がないのはありがたいのですが、タコ配なので無理しすぎではないかと心配になります。
しかし、決算書には利益配分に関する基本方針として「内部留保を考えながら安定継続を実施する」と記載されていいるので、現状での心配は必要ないと感じています。
プラップジャパンの株価は「1株975円」相当なので、配当を40円とした場合、配当利回りは4.1%と高配当の水準です。
17期連続で減配を実施していない会社なので、ここから大きく減配する可能性は低いのではないでしょうか?
株価は底を打ったか?
プラップジャパンの株価はコロナの流行で下落していましたが、先月の930円水準を底に持ち直しているように感じます。
決算発表で株価は上昇しましたが、現状は停滞している印象ですね。
しかし、一時の下落トレンドではなく、大底を打ったとも見られます。
現在の株価である975円水準は2016年10月、2020年3月の抵抗線なので、ここからの反発があれば上昇トレンドへ切り替わる可能性も高いと予想します。
現在の株価水準からの反発は過去に何回もあったことから、チャート的には投資タイミングとしては狙い目だと感じています。
でもJ塾長はテクニカル分析は当てにしていないので、2023年8月期の1Qの結果次第で判断したいと思っています。
実はインバウンド銘柄のプラップジャパン
日本では2022年10月から入国制限を撤廃して海外からの観光客の受け入れを行っています。
先日、プラップジャパンはインバウンド需要の高まりから、「インバウンド向けの観光需要に対するPRサービスを強化する」と発表しました。
実際にはなにをするの?
「海外メディアに向けたPR」、「海外に向けたインフルエンサーPR」、「多言語SNSサービス」、「オンライン広告」など、さまざまなPRサービスを展開する予定です。
インフルエンサーPRなどは、まさに今どきのPRサービスですよね。
プラップジャパンは単に広告・PR会社ではなく、インバウンド銘柄としても期待できる企業です。
外国人観光客が増加していることから、業績の拡大も期待できそうです。
まとめ
独立系PR会社のプラップジャパンは、コロナ禍においても17期連続で減配をおこなっていません。
業績は回復傾向にあり今期の業績予想は、営業利益で13%~30%増を予想しています。
配当は1株40円の予定で、配当利回りは4.1%の大台を達成しています。
しかし、前期の配当性向は100%を超えており、「2期連続でタコ配」であることが気にかかります。
しかし、内部留保や還元に対する基本方針がしっかりしていることから、今期以降はタコ配になることはないと思います。
今期は増益増収の予定ですが、インバウンド需要の高まりから、予想以上の収益が確保できる可能性もあります。
現在インバウンド需要は高まっており、外国人観光客も戻ってきていることから、今期の決算に期待したいですね。
※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。