日経平均909円円安!コロナによる株価の暴落に注目

株価下落

5月11の東京株式市場の日経平均株価が、909円安の28,608円と暴落水準となりました。

5月27日にアップしたこのブログでも、近い将来の株価暴落の可能性について書いていますが、それが現実になるようで少し怖いです。

詳しくは2021年4月27日ブログ「コロナによる3回目の緊急事態宣言!株価の影響と今後の予想」をご覧ください。

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今回の暴落の背景

日経平均の株価暴落の要因はアメリカ市場における株価の下落が関係しており、とくにナスダック総合指数が大幅下落したことの影響だと考えられています。

今回はアメリカの長期金利が上昇したことで、ハイテク株を中心としたIT企業の株が売られたことが直接の要因です。

(参考:共同通信:「東証急落、909円安 米株安、コロナ拡大が重荷」)

また株価の下落は日本以外の市場でもおきており、世界的な株価下落を引き起こしています。

現在の世界市場はアメリカ市場の影響を受けやすく、アメリカで大幅な下落が発生すると日本市場にも大きな影響がでることを改めて認識しました。

日銀のETF買い入れ期待が後退

昨年以降、日銀はコロナ対策の一環として大規模なETFの買い入れを実施してきました。

5月5日にこのブログで紹介した「コロナ禍の株式投資!日銀によるETF買い入れと結果予想」にも記載しましたが、日銀は2011年4月以降は方針を転換しています。

これまで日銀は0.5%~1.0%程度の株価下落でもETFの買い入れを実施していましたが、4月以降は若干ルールを見直しており、介入方針を変更しています。

「TOPIXにおける一定以上の暴落がないかぎり買い入れを実施しない」

つまり、3月までは午前中の取引で株価が0.5%~1.0%程度下落した場合、日銀の介入があると見越して午後からは株価が持ち直していましたが、現在は介入見送りの可能性から流れで暴落につながったと思います。

日銀のETF買い入れの判断基準は公表されていませんが、私はTOPIXで2.0%以上の下落だと思っていました。

しかし11日の日経株価の下落は約3.0%(TOPIX約2.3%)、12日は約1.6%(TOPIX約1.4%)で合計約4.6%(TOPIX約3.7%)と、この考えは間違っていたようです。😥

これからの株価の予想

4月12日の株式市場始値は反発しており一安心と思いたかったのですが、すぐに反落し一時は600円安、終値では461円安の28,147円でした。

4月27日のブログでも書きましたが、日経平均チャートのサポートが28,400円近辺だと考えていたので、サポートラインを下回って一時は27,888円まで下落しました。

しかし終値では安値より259円高で終了していることから、次のポイントである1月29日の安値27,629円近辺までは届いていません。

一気に27,600円を下回ると本格的な調整に入る可能性があるので、注目したいポイントです。

もしこのまま27,600円近辺を大幅に下回る事態になると、26,300円近辺、さらに最悪では23,000円近辺まで下落するシナリオも考えられます。

これからのアメリカ市場の影響が気になりますが、バイデン政権も強い経済対策を実施すると明言しているので、これ以上の混乱は少ないと期待しています。

安心材料で株価は復活か?

今回の下落はあくまでアメリカの長期金利の影響ですが、日銀のETF買い入れが11日に続き12日も実施されないことが気になります。

日銀のコロナ経済政策が今までと変わってきたことを感じる2日間でした。

11日、12日の2日間で日経株価は4.6%程度の下落なので、いいかげんに介入をお願いしたい感じです。(TOPIXは2日間で約3.7%の下落)

ほんとうに13日の状況により日銀の介入を期待しています…たのむよぉ。

またワクチン接種が進むことが好感され株価にも好影響を与えるので、5月末時点でのワクチン接種の進行状況にも要注意です。

とにかく安心材料があれば株価は回復すると思いますので、日銀の介入、米国市場、ワクチン接種、緊急事態宣言…どの要素でもいいので安心材料的なニュースが欲しいですね。

J塾長はとりあえずは静観したいと思います。

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