まだ間に合う!年1回の高配当銘柄は割安&株主優待も充実

年1回配当

日本の株式会社の多くでは、年2回の配当を実施しています。

中間決算と期末決算のタイミングだよね。
でもなかには年1回の配当を実施する会社もあるよ。

配当と言えば年2回のイメージが強いけど、配当の実施自体は企業の判断なので特に強制できるものではありません。
だから年1回だけでなく年4回も配当を実施する会社もあるよ。
そもそも米国では年4回が多いくらいだよ。

本日の話題は配当を年1回実施している格安・優待銘柄である「大日本塗料(4611)」について紹介します。

 

優待株の新設については「クッキーやチョコが貰える…株主優待新設&自社株消却を発表」の記事も見てください。

 

年間配当が1回で貰えてお得

日本では配当を2回に分割して貰うことが多く、年間配当が50円の場合では「中間25円」、「期末25円」が基本です。

本決算が3月の企業なら6月に25円、12月に25円の配当が貰えるよね。

しかし、配当の実施が年1回の企業では、本決算に合わせて実施されることから、3月決算の企業では6月に年間分の50円が支払われます。

つまりこのような会社に対しては、本決算の直前に投資することで1年間の配当が貰え効率の良い投資が可能です。

そうかぁ

決算月の会社に対して権利確定日前に投資した場合、年2回配当企なら半年分の配当利回り、年1回配当の会社なら年間の配当が貰えるんだ!

これはお得だよね。

投資をおこなうタイミングによっては、年2回の配当を実施する企業よりも年1回実施する企業の方が1度に受け取る配当が増える場合があります。

年間で考えると同じですが、短期的に効率よく資金を回したい場合は年1回配当の企業を選ぶのも方法ですね。

 

3月に年1回配当の「大日本塗料」に注目

国内シェア3位の塗料会社である「大日本塗料(4611)」は、三菱グループ系列の塗料メーカーとして有名です。

とくに重防食や建材用塗料の最大手でもあり、近年では関西ペイントと合弁会社等を設立しています。

大日本塗料の配当は年1回で、3月末に株主名簿に記載のある株主に対して6月に実施されます。

それじゃ今年の3月末までに大日本塗料の株を買えば、年間の配当が一度に貰えるんだね。

今年は配当の権利確定日が3月29日なので、29日までに株式を購入すると年間の配当が貰えるよ。

大日本塗料は配当利回りが3%を超える高配当銘柄で、さらに株主優待も拡充?も実施しています。

また株価も割安水準まで下落しているので、是非とも検討したい銘柄の一つです。

 

大日本塗料の業績

ペンキ

大日本塗料の業績ですが2023年第2四半期2は増収増益と好調ですが、予想よりは進捗が低調だったことから株価は伸び悩んでいます。

しかし、2022年10月27日には特別利益の計上による業績予想の上方修正を発表しており、業績は拡大する予定です。

 通期の業績予想(2023年3月期)

  • 売上   :  720億円(修正前708億円)
  • 経常利益 :  42億円(修正前35.5億円)
  • 純利益  :  33億円(修正前20億円)

ちなみに前期である2022年3月期の実績は以下の通りです。

 

  • 売上   :  669億円
  • 経常利益 :  34億円
  • 純利益  :  20億円

 

業績予想を見る限りは、好調な印象を受けるよね。

そうだね。
予想の進捗状況が2Q時点で45%と微妙だったことから、株価が低迷していると思うよ。
でも全体的には問題ないレベルだから、これから株価は上がると思うね。

 

大日本塗料の株価は割安水準と判断

大日本塗料の株価は2021年3月の990円水準から下落しており、現在は765円水準で推移しています。

最近、若干の上昇を見せていますが、それでも指標的には格安水準だと判断できます。

PERが6.58倍、PBRは0.44倍だから、株価は割安と判断できるね。

ミックス係数で見ると2.89倍だから、「いつ投資しても損のしない」レベルにあると思うよ。
ミックス係数では4倍以下を割安銘柄と判断するから、大日本塗料は格安と言っても良い水準だね。

 

株主優待内容を変更

大日本塗料は株主優待を実施していますが、今年から内容を変更することが発表されています。

今までは保有株式数によりQUOカードが進呈されていましたが、今年3月からは長期保有制度を導入しています。

 

  • 100株~999株  :  QUOカード1,000円(保有1年以上3年未満)、2,000円(3年以上)
  • 1000株~    :  QUOカード3,000円(保有1年以上3年未満)、5,000円(3年以上)

今までは長期保有制度がなかったから、長期株主には拡充になったね。
だけど最低1年保有しないと優待が貰えなくなったのは改悪だよ。

 

配当は安定の25円が続く?

大日本塗料の配当は年間25円を5年間継続しており、減配も増配も実施していません。

現在の株価で見ると配当利回りは3.26%とギリ高配当の水準だよ。

配当性向については2021年3月期、2022年3月期ともに35%程度であり、株主還元はしっかりしているイメージを受けます。

配当が動かないのは業績が安定していることが理由だと思うよ。
増配や減配を繰り返す企業よりも安心感を感じるね。

安定した配当が期待できる大日本塗料は、FIRE銘柄としても安心して投資できると思います。

 

まとめ

大日本塗料の配当は年1回なので、3月の権利確定日前に投資することで、1年間の配当が受け取れます。

また、株主優待制度の変更により、長期保有にも魅力が出ています。

大日本塗料の株価はミックス係数で2倍台なので、格安と判断できます。
また昨年10月に2023年3月期の業績予想を上方修正しており、業績面でも大きな問題は見られえません。

配当利回りは3.26%ですが、1年以上保有していれば株主優待が貰えるので、総合利回りはさらにアップします。

将来的に株価も上昇すると予想するので、投資するなら早めに検討したい銘柄です。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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