楽天グループが赤字で基地局整備を断念!買うならKDDI

楽天グループ(4755)が2023年12月期第一四半期の決算を発表し、純利益(最終利益)が825億円の赤字になりました。

赤字は予想通りだけど、前年同期の918億円よりは改善したかな?

楽天モバイルの設備投資に苦しむ楽天グループですが、今回の決算報告において方針転換とも言える財務体質の強化策を発表しています。

今回の話題は楽天グループが発表した財務体質の強化策により注目したい「KDDI(9433)」について紹介します。

 

楽天グループの話題は「楽天グループ株が大赤字でギャンブル化?手を出すのが怖い理由」も見てください。

 

楽天モバイルの基地局整備を断念か?

楽天グループの決算報告のなかで一番驚いたのは財務体質の改善策として、基地局建設にかかる設備投資費用を削減することです。

今まで楽天モバイルは自前の回線網を構築することがコスト削減につながると説明していましたが、一転してau回線を使用したローミング契約による費用削減に切り替えます。

えっ、今までKDDIのローミング費用をなくすことで、コストが削減され収益性が上がるって言ってたよね?

そうなんだよね。
決算のたびに「KDDIに支払うローミング費用が削減されるから、来期こそは黒字になる」ってずっと言ってたよ。
それがいよいよ「自前で回線を整備するのが難しくなったから、ローミングに戻ります」だって…おいおい。

いよいよヤバくなったのかな?

楽天モバイルの基地局整備費用を抑えることは、楽天グループにとっては月間150億円程度の費用削減になるようですが、「それなら初めからやらなきゃよかったのに」と感じてしまいました。

 

投資するならKDDIに注目?

今回の楽天グループの方向転換は、楽天グループの収益性を高める効果はありますが、それだけで投資を検討するのは難しいかもしれません。

この方針転換で株価は上昇しているから、投資家の反応は良いみたいだよ。

でも今まで「ローミング費用が減るから収益が改善する」って言ってたのが、「ローミングを使うから費用が削減される」…これは全く逆のことを言っているから、「今までの説明はなんだったの?」と聞きたいよ。

今の楽天グループはあまり信用できない。

J塾長としては信用できない楽天グループではなく、ローミング回線を提供する「KDDI(9433)」に注目したいと考えています。

今回の楽天モバイルの方針転換で利益が出るのはKDDIです。
今まではローミング契約を減らす方向でしたが、これからは増やす報方向に変わったのですから、楽天モバイルから入るローミング使用料により売上アップが狙えます。

J塾長の予想では、楽天モバイルが自前回線重視に戻ることは難しく、これからはKDDIの回線網に頼らざるを得ない状況が続くのでhないでしょうか?

だったら儲かるのはKDDIだよ。
今回の件で注目するのは楽天グループではなく、KDDIだね。

 

KDDIのの決算は微増ながら増配も発表

長期投資としても人気のKDDIは自社株買いを発表したこともあり、株価は絶好調の様相を見せています。

2023年3月期の決算では純利益で前期比0.7%増の6,774億円でした。

 

売上    :  5.67兆円(前期比4.1%増)

経常利益  :  1.07兆円(前期比1.3%増)

純利益   :  6,774億円(前期比0.7%増)

概ね予想通りの決算で、配当についても5円増配で年間140円を発表しました。

株価は決算発表を好感され上昇、翌日の2023年5月12日は103円高の4,415円まで上昇しました。

PERは14.06倍、PBRは1.91倍だから、株価は割高の水準ではないよね。
配当は増配で年間140円だから、配当利回りは3.17%とまあまあ高配当だね。
さらにカタログギフトの株主優待もあるから、総合利回りは4%以上だよ。

決算は微増ですが安定した業績を続けるKDDIは、FIRE銘柄に組み入れるべき企業だと思います。

さらにKDDIは自社株買いを発表しており、発行済み株式の4.26%を上限に取得する方針です。
これも株主還元として株価を上げる効果があり、単純に考えても株価は180円程度上がると思います。
そう考えると配当がさらに180円程度増配されたと思っても良いでしょう。

楽天グループの方針転換で注目したいKDDIですが、J塾長は昔から保有しており買い増しは検討していません。

しかし、これからの動きによっては投資を検討するかもしれません。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。