和牛も貰える優待新設で総合利回り4.5%超!注目のNJS

最近は株主優待制度の廃止を決める企業が増えており、個人投資家としては残念に思っています。

海外から投資を呼び込む目的で、株主優待ではなく配当重視に切り替える企業が増えているんだよね。

とくに海外でもビジネスを展開する大企業は、海外の大口投資家の要望もあり、株主優待(優待)から配当重視への転換が進んでいます。

しかし、そのような環境においても優待を新設する企業も少なくありません。

本日の話題は2023年5月30日に「株主優待制度の導入」を発表し、総合利回りが4.5%を超えた注目銘柄「NJS(2325)」を紹介します。

 

株主優待の廃止が増えた理由については「JT(日本たばこ)最後の株主優待が到着!優待廃止が増加の訳」も見て下さい。

 

NJSが株主優待制度の新設を発表

NJSは上下水道のコンサル業を行っている企業で、調査、設計、施工工事、管理までを一貫して受注します。

主な顧客は国や自治体で、官公需向けのビジネスとして安定性があります。

どんな優待を新設したの?

新設した優待を見てみましょう。

 

  • 対象    :  年2回(6月末、12月末に株主名簿に記載)
  • 内容    :  NJSプレミアム優待倶楽部で使えるポイント(グルメ、スイーツ、お酒など)
  • 優待内容  :  各5,000ポイント(300株~499株)、10,000ポイント(500株~)

 

優待は年2回実施されるので、300株~499株の株主は年間10,000ポイント、500株以上保有の株主は年間20,000ポイントが貰えます。

NJSの株主優待利回りを計算

NJSの優待利回りを計算しましょう。

優待の発表された翌日の5月30日は窓をあけて上昇し、145円高の1株2,485円でした。

2023年6月1日、2日は大きな動きは見られず、株価は1株2,500円程度に落ち着いています。
優待を新設したことで6%も株価を引き上げたようです。

1株を2,500円と仮定した場合の優待利回りを計算すると…

 

  • 300株保有   :  1.33%
  • 500株保有   :  1.60%

 

300株保有した場合、必要な元本は75万円となり優待利回りは1.33%です。

500株保有した場合、必要な元本は125万円となり優待利回りは1.60%です。

NJSの優待では300株保有より、500株を保有した方が0.33%優待利回りが高いことが分かるね。

 

総合利回りは4.5%超え

株主優待

次に配当利回りと優待利回りを足した総合利回りを見てみましょう。

現在のNJSの配当予定は1株あたり80円になっていますので、株価が2,500円と仮定した場合の配当利回りは3.20%です。

これに優待利回りを足して総合利回りを計算します。

 

  • 300株保有   :  4.53%(3.20%+1.33%)
  • 500株保有   :  4.80%(3.20%+1.60%)

 

300株で4.53%、500株ななら4.8%にもなるよ。
FIRE投資にも使える高水準だ。

NJSの優待内容はいわゆるギフトカタログ的なもので、普段の生活で利用できる食品、スイーツ、飲料、家電製品等なので、FIRE生活でも活用できる内容です。

使えない優待ではないので、4.53%~4.80%の総合利回りは長期投資としも魅力的な水準だと感じました。

 

NJSの業績は?

NJSの2023年12月期第一四半期決算報告を見ると、経常利益が前年同期比で5.1%減となりましたが、通期計画で見ると1Qで年間計画の58%程度の進捗でした。

 

  • 売上    :  68.4億円(前年同期比7.1%増)
  • 経常利益  :  15.8億円(前年同期比5.1%減)
  • 純利益   :  10.7億円(前年同期比5.4%減)

 

これは5年平均の同水準の進捗率で、ほぼ計画通りに進んでいる印象を受けました。

1Qの売上は7.1%の増収であり、過去最高を達成しています。
1Q単体で見ると利益は5%程度の減益ですが、年間の業績予想は増収増益を予想しており、業績に関しては問題はないと思います。

ビジネスモデルが官公需向けなので、コロナ明けによる需要も増えているようです。

さらに日本の上下水道設備は老朽化が進んでおり、さらに脱炭素問題などもからみインフラ整備が課題になっています。

その意味でもNJSのビジネスは順調に推移するのではないでしょうか?

 

長期投資では安定ビジネスを選ぶことも大事

FIRE目的の長期投資ではキャピタル狙いの銘柄だけでなく、安定した配当を得られる銘柄を組み入れることが大切です。

NJSは配当利回りでは3.20%ですが、優待を新設することで4.5%超えの高配当銘柄になりました。

さらに、事業内容が安定しており、大きな下振れリスクも少ないことから、長期投資にピッタリな銘柄ではないでしょうか?

優待廃止のニュースが多いなか、注目できる新設は嬉しいよ!

ただしNJSの優待は300株以上なので、最低投資資金は75万円程度必要です。

最低投資額が安くないので、そこだけがデメリットですね。
NJSも長期的に保有する安定株主を求めているので、これは仕方がないですね。

長期保有にいかがでしょうか?

優待株