FIRE生活で必要なのは医療保険とガン保険…おすすめは?

病院のベッド

FIRE(ファイヤ)生活に入ると不労所得による収入がメインになることから、突発的な支出が必要になると生活に支障が出る場合があります。

とくに病気で入院したり、手術したりする場合、数十万円単位の費用が必要になることも珍しくありません。

そこで役に立つのが各種「医療保険」です。

医療保険は民間の保険会社が提供する保険で「入院」、「手術」、「通院」のほか、「先進医療」、「がん」、「三大疾病」など、さまざまな医療に対応しています。

本日のブログはFIRE(ファイヤ)生活に入る前には加入したい、医療保険についてを紹介します。

FIRE(ファイヤ)生活で必要なお金については「FIRE(ファイア)における不労所得生活の必要額」をご覧ください。

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医療保険は大きくわけて2種類

医療保険は大きくわけて「医療保険(入院保険)」と「がん保険」に区別されます。

テレビのコマーシャルでもよく見かける保険ですが、「医療保険」の多くは入院日数に対して保険金が支払われ、たとえば「入院日額1万円」の保険であれば10日間の入院で10万円が支払われます。

また、「手術特約」が付帯されていれば、手術の内容により入院日額の5倍~40倍程度が支払われます。

さらに医療保険のなかには「先進医療」や「放射線治療」、「三大疾病」などの特約が付帯できる保険もあります。

がん保険」は、がんの治療に特化した医療保険です。

医療保険と同じく入院日額で支払われる入院補償以外に、がんの手術、通院などでも保険金が支払われます。

がん保険の最大の特徴は「診断給付金」です。

診断給付金は初めて医師の診断でがんが確定したときに、一時金として50万円~300万円程度が支払われる特約です。(加入する保険により金額が違う)

医療保険、がん保険についての詳細は、以下の保険会社を参考にしてください。

  • アフラック(アフラック生命保険株式会社)
  • アクサ(アクサ生命保険株式会社)
  • オリックス生命(オリックス生命保険株式会社)
  • チューリッヒ生命(チューリッヒ生命保険株式会社)

FIRE(ファイア)生活で必要な医療保険とは?

保険は加入していると安心ですが、不労所得で生活しているFIRE(ファイヤ)生活者にとっては毎月の保険料を支払うのが大変です。

「医療保険(入院保険)とガン保険‥どっちかで良くない?」🙄

うーん…そうなんです。

資金を気にしないで加入できるのであれば、両方の保険に加入するべきですが、生活を圧迫してまで両方の保険に加入する必要はないかもしれません。

そしてどちらかを選択するのなら、J塾長は「がん保険」をおすすめします。

その理由は日本では入院日数が大幅に少なくなっているからです。

日本では入院日数が年々少なくなっていた

生命保険会社のパンフレットをみると日本における入院日数の平均は、2017年で「29.3日」で1987年の「44.9日」より「15.6日」も少なくなっています。

またこの平均日数も全年齢世代を平均しているので70歳以上の高齢者の含まれており、たとえば15歳~34歳の平均であれば「10日~12日程度」です。

この状況は令和に入ってからも続くと予想され、日本ではますます日帰り手術などが主流となるでしょう。(ただしコロナによる伝染病対策入院を除く)

入院日数が減少している理由として考えられるのが、「医療の進歩」と「公的健康保険制度」の改訂が考えられます。

医療面では内視鏡や腹腔鏡を使用した手術が普及し、患者への負担が大きく減り、日帰りや短期入院での治療が可能になっています。

また公的な健康保険も入院期間を制限しており、一定期間を超える入院では保険点数を下げるなどの運用をおこなっています。

つまり、入院日数が減る状況では入院を手厚く補償する医療保険は、有利ではなくなる恐れがあります。

がん保険は一時金が大切

がん保険の特徴は一時金です。

はじめてがんと確定診断された場合に支払われる保険金で、50万円~300万円程度が支払われます。

がん治療には時間がかかることが多く、その間の通院費や自宅でのケアにかかる支出が賄えることから一時金は大いに助かります。

また入院時には家族の付き添いなども必要なことから、家族の外食費用や交通費などさまざまな利用法が出てきます。

不労所得で生活しているFIRE(ファイア)生活者にとって、まとまった一時金は治療を進める上で心強く感じることでしょう。

J塾長のおすすめは一時金を最低でも100万円加入することです。

100万円あればがん治療に対するケア用品や通院、付き添い費用で困ることはないでしょう。

日帰り治療でも保険金がもらえる特約

がんの治療も一般的な疾病と同じく、日帰り治療が進んでいます。

たとえば抗がん剤治療でも、高齢者や体調がすぐれない患者を除いて、基本的に日帰りです。

しかしこれではがん保険の入院補償は適用されず、また手術ではないことから手術給付金も貰えない可能性があります。

そこで注目したいのが「抗がん剤特約」や「治療給付金特約」が設定されているがん保険です。

「抗がん剤特約」は抗がん剤の治療をおこなった月に対して保険金が支払われる特約で、「治療給付金特約」は抗がん剤を含めてがんに対する治療をおこなった月に保険金が支払われます。

入院の必要もなく抗がん剤治療などをおこなうことで、毎月10万円程度が支払われます。

昔、J塾長の友人ががんになったときに、抗がん剤治療が日帰りなので保険金が出ずに困っていました。

「なんのためにがん保険にはいっていたんだ‥」😥

古いタイプのがん保険に加入していた友人は、抗がん剤治療でで毎月8万円程度を支払っており少しづつ生活を圧迫していたそうです。

がん保険に加入するなら入院補償よりも一時金と治療に対する特約を重視して加入することをおすすめします。

FIRE(ファイヤ)を目指すなら保険の見直しも

FIRE(ファイヤ)を目指すなら不労所得の構築だけでなく、将来的な生活設計を組み立てることも大切です。

医療保険は若い年代に加入することで、保険料を抑える効果があるので、早めに加入した方が費用がかかりません。

保険料のわりに貯蓄が少ない生命保険に加入している人は、見直して掛け捨ての医療保険に切り替えるのもいいかもしれません。

今回は医療保険とがん保険について話しましたが、FIRE(ファイア)生活者はリスクのある不労所得がメインなので、保険はよく考えて加入することが大切です。

両方の保険に無理なく加入できれば一番ですが、高額療養費制度など日本の公的健康保険制度も優れているので、入院に対して過度の補償は必要ないかもしれません。

現在の金利では保険で貯蓄を求めるのは難しく、「保険は安い掛け捨て」、「資金は運用」と分けて考えることが重要だとJ塾長は考えます。😎

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