米国株の投資を始める!アメリカ株式取引市場の種類、取引時間
先日は米国株投資について特徴や配当、税金などを紹介しました。
本日のブログではアメリカにある株式取引市場の種類や取引について、投資初心者向けに紹介します。
米国株の特徴については「人気の不労所得!米国株の買い方、売買単位、配当、税金」をご覧ください。
アメリカには2種類の取引市場がある
日本の株式取引市場といえば「東京証券取引所」がメインですが、属する取引市場は「東証一部」、「東証二部」、「東証ジャスダック」、「東証マザーズ」、「TOKYO PRO Market(機関投資家向け)」の5市場に分かれています。(参考:日本取引所グループ)
また札幌や福岡にも地方取引所があります。
対して国土が広く経済活動の規模も日本より大きいアメリカでは、「ニューヨーク証券取引所」と「ナスダック」の2つの取引市場しかありません。
「エ~ アメリカの規模で2つだけしかないの!!」😵
そうなんです。
つまり米国株に投資をするには、この2つの取引市場を利用します。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)とは?
世界の金融の中心であるニューヨークのウォール街にある「ニューヨーク証券取引所(NYSE)」は、世界最大の株式取引市場です。
アメリカと言うよりも世界の市場であり、ニューヨーク証券取引所の動向が世界中の金融商品に影響を与えています。
NYSEは世界最大の時価総額(取引できる株式の総額)であり、東京証券取引所と比べると規模はなんと4倍~5倍です。😬
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の特徴は優良な大型企業が多いことで、「エクソンモービル」、「IBM」、「ゼネラルモータース」、「コカコーラ」、「AT&T」など歴史ある有名企業が数多く上場しています。
まさしく「ザ・アメリカ」と言えるラインナップですね。☺
ナスダック(NASDAQ)とは?
「ナスダック(NASDAQ)」はアメリカの新興企業向けの取引市場で、ハイテク企業などの成長性のある新興企業がおもに上場しています。
現在のアメリカを代表する企業である「GAFAM(グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップル・マイクロソフト)」など、成長を続ける企業が多く、投資家の注目はNYSEよりもNSDAQの方が高いかもしれません。
またナスダックはNYSEと違い物理的な取引所(立会場)はなく、あくまでコンピュータ内の電子的な市場が特徴です。
2つの市場の取引時間
それではNYSEとNASDAQの取引時間などを紹介します。
NYSE
- 取引時間:9:30~16:00
- 取引形態:オークション
- 売買単位:原則1株
- 企業数 :約2,800社
- 利幅制限:なし
NASDAQ
- 取引時間:9:30~16:00
- 取引形態:マーケットメイク
- 売買単位:原則1株
- 企業数 :約3,300社
- 利幅制限:なし
アメリカの株式市場では日本と違い昼休みはなく、取引時間内はいつでも取引が可能です。
またここに掲載している取引時間はあくまでアメリカ現地時間であり、日本時間では23:30~翌日6:00に該当します。
ただしアメリカが夏季のサマータイムに入ると、日本時間が1時間早まり22:30~翌日5:00になります。
オークションとマーケットメイクの違い
取引形態はNYSEとNASDAQで違いがあります。
NYSEで採用されている「オークション方式は買い手と売り手の注文から、条件に合うものをマッチさせて優先して約定させる」方式です。
NASDAQで採用されているマーケットメイク方式は、「マーケットメイカーが"売り気配"と"買い気配"を常に提示し、マーケットメイカーと取引をおこなう」方式です。
日本の企業もアメリカ市場に上場しているぞ
実はアメリカの株式市場はアメリカの企業のみが上場している訳ではありません。
米国預託証券(ADR)制度を利用することで、日本の代表的な企業が上場しており、アメリカから直接投資を受けることができます。
- トヨタ
- ソニー
- ホンダ
- キャノン
- 三菱UFJファイナンシャルグループ
- 武田薬品工業
- その他
このようにアメリカには2つの代表的な株式取引所がありますが、実際の投資では大きな影響はありません。
ただしインデックスに投資する場合には、大切な要素なので仕組みは理解してくださいね。😎