実際の経験談で見るファンドラップ…これでもFIREで使う?
先日のブログでJ塾長がFIRE(ファイヤ)における不労所得で、ファンドラップをおすすめしないと紹介しました。
J塾長がファンドラップを嫌う理由は、実際に過去に利用していた経験によるものです。
本日はJ塾長が実際に経験したN証券のファンドラップの実体験を紹介します。
(注:この記事は実際に経験した内容ですが、過去の出来事であり、J塾長個人の感情と推測が含まれています。)
ファンドラップについては「FIREの不労所得でファンドラップをおすすめできない理由」をご覧ください。
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始まりはセミナーから
当時のJ塾長は会社を経営しており、家族経営の小さな会社ながら利益を少しづつ積み上げていました。
当時はセミリタイヤ(現在のFIRE)を目標にしており、資金運用を意識しだしたのもそのころです。
そして週刊誌でファンドラップの記事を見たことをきっかけにN証券会社のファンドラップセミナーに参加することになったのです。
ファンドラップセミナーは証券会社や銀行の支店単位で開催することが多く、現在も各支店で定期的に開催されています。
セミナーではファンドラップの仕組みや安全性、効率性などを紹介しており、投資初心者だったJ塾長は「フムフム」と内容を聞いていましたが、実際には何もわかってないなかったように思います。
そしてセミナーの翌日には証券会社の担当者が挨拶に訪れ、サクサクと契約することになりました。
「そんなに早く契約してよかったのwww」😵
「ここでもっと考えておけばよかったのに~」😬
そう、担当者が決まったことはあくまで証券会社の動きで、J塾長の都合とはまったく関係ありません。
しかし担当者が決まったことで、「契約しなくては」との意識になったのも事実です。
つまり
「証券会社の思う壺」😥
だったのです。
1,000万円の契約
結局、N証券とは1,000万円のファンドラップ契約を結びました。
ファンドラップの契約をするにあたり、アンケート的な質問で運用方針を決めますが、J塾長はよくわからず「やや強気の運用」、「損失の許容範囲は年15%~20%まで」とした記憶があります。
ここが投資初心者の怖いところで、いい加減に方針をきめてしまうと後から大きな問題になるかもしません。
とにかくよくわからいないまま、安心して運用をまかせるつもりで契約しました。
損失そしてリーマンショックがキタッ~
ファンドラップの運用状態は専用サイトから確認できますが、契約当初からさほど利益はでずに手数料だけ引かれている状況でした。
大きな損失もでないのですが、利益もでない…そんな状態が数年続くともはや定期預金のように放置して、サイトも見なくなったのです。
そしてアイツがやって来ました。
そう…リーマンショックです。😱
世界中の金融資産の価値は暴落し、金融機関はどこも経営状態が悪化し、株式市場も大きく値を下げました。
もちろん、ファンドラップの残高もみるみる減少し、1,000万円がとんでもない姿に。
それでも放置を決断
当時、J塾長が思っていたのは
「リーマンショックでどこも壊滅状態だから、プロの運用に任せている方が安心」🤔
なんと…知的な判断をしたJ塾長でしょう。
しかし、このいい加減なものわかりのよさが、どんどんと資産を減らす結果につながります。
リーマンショックから数年たっても戻らない資産
リーマンショックから数年経ってもファンドラップの残高は回復するどころか、半分の500万円程度しか回復しません。
さすがにおかしいと調べだしたJ塾長ですが、結果としてわかったのは運用している投資信託が、N証券系の運用会社が作っているもので、投資信託の規模を示す信託財産もとても小さく運用成績も平均を下回る内容でした。
一般的に販売されている投資信託のなかには、リーマンショック以前に回復したものもある時点で、ファンドラップで使用されている専用商品は未だに50%~60%しか回復していません。
「クソ投資信託ばかりだぁ~」😖
J塾長は落胆しさらに調査を続けます。
どうもN証券は手数料の問題から年に数回投資信託を組み替える手法を続けており、それも運用成績を下げる要因です。
さらに利益が出ていないにもかかわらず、年に5%以上の経費を支払っていたことも大きな負担になっていました。
担当者逃亡
そしてJ塾長がファンドラップに疑問を持つころに、2代目の担当者が突然の転勤でいなくなりました。
彼は「新しい担当者が決まったら挨拶に行かせます。」と電話してきただけで消えてしまい、新しい担当者はいつまでたっても挨拶どころか連絡さえしてきません。
つまり担当者がいなくなったのです。
「くそっ 逃げたなっ」😤
噂には聞いていましたが、証券会社の逃げとはこんなものです。
決別
いつまで経っても新しい担当者からの連絡はなく、その後いろいろありましたが、最終的にはN証券と決別することに。
しかしファンドラップは他人が運用しても自己責任は重々知っているJ塾長です。
最後にN証券の営業部署の責任者と話したときには、
「おまえらに500万円くれてやるから口座を解約しろ!」😤
と紳士的な会話をしたことを覚えています。
これはあまりよくないことでしたが、そう言ってしまうくらいN証券の対応がひどかったのも事実でした。
この件で勉強したJ塾長
J塾長が「賢い投資家」になろうと決意したのはこの問題が起きたからで、それからは「投資は自己責任で自分の判断で行う」ことを肝に銘じています。
N証券のラップファンドの契約ではJ塾長が許容する損失範囲は、年間15~20%に規定されていたにも関わらず、N証券はそれ以上の損失が出ても投資信託の解約などの措置をとらず、投資を続けています。
また自社の訳のわからない投資信託を売却しは購入する不可思議な行為も行っていました。
「これはおかしいだろう」😬
「契約と違う運用は契約違反では?」😩
今でもそう思いますが、契約書には問題ならないよう記載されており、瑕疵を訴えることはできません。
もしかしたらリーマンショックで金融危機のなか、ファンドラップの手数料はかれらのよい稼ぎだったのかもしれません。
当時、不満は色々とありましたが、結局は一任型の投資サービスを利用したJ塾長が一番の問題だとわかっています。
J塾長が預けた1,000万円など証券会社にとっては大きな額ではありません。
彼らは真の富裕層には手厚いサービスをおこなっていますが、1,000万円程度の顧客にはそれなりのサービスしか提供しないことも理解しました。
J塾長がファンドラップを解約して2か月後、ネットニュースを見ると「ファンドラップ市場がリーマンショック後に戻りつつある」とのニュースをみましたが、これも結局は一部の裕福層のことであり、私は2カ月前でも50%の損失でした。
投資を成功させるには? … 「自分の判断で自分でおこなうことが絶対」
他人から勧められた投資は? … 「そんな投資はクソだ」
500万円はJ塾長にとって大変苦労して得たお金です。
それが他人に任せることで簡単に消えてしまったのです。
どうせなくなるなら直接的に自分が失敗して失った方が気持ちに整理ができますよね。
たしかにリーマンショックなどの問題があったのは事実ですが、大きな損失が出ているにも関わらず、自社の投資信託のみを使用したり、手数料が高額だったり、さらに担当者がいなくなったりする姿勢が気に入りません。
ファンドラップはプロに運用を任せると言えば聞こえはいいのですが、実際は「他人に大事な資金を自由にさせ、損害が出ても文句が言えない」商品ですから、悪いのは納得して契約したJ塾長です。
リスクを気にせず他人に大切なお金を預けるのは一部の富裕層ので十分。
今ではもう少し様子が違うサービスになったかもしれませんが、どうしてもFIRE(ファイア)の不労所得としてはおすすめできません。
投資は個人の判断と言いますが、ファンドラップは他人の判断です。
それでも利用したいと思いますか?
ちなみにJ塾長が契約した大手証券会社N証券は野村證券のことではありません。😎ニヤ