投資信託②投資信託の利益は普通分配金と特別分配金

お金が育つ

投資信託によって受け取れる分配金には「普通分配金」「特別分配金」があります。

投資の初心者にとって違いが難しい分配金ですが、違いを理解することで不労所得にふさわしい投資信託を探せます。

投資信託の利益である分配金をしっかりと理解してください。

投資信託については別記事「投資信託①初心者が理解したいはじめての投資信託」を参照くださいね。

[blogcard url="https://jj-money.com/post-276/"]

 

不労所得における投資信託の使いかた

FIRE(ファイア)生活における不労所得を得るために投資信託を検討している人は少なくないでしょう。

投資信託はプロのファンドマネージャーが投資家の代わりに資金を運用する商品で、とくに投資経験が少ない人や、投資に対応する時間が少ない人などに人気です。

安定した不労所得を得るには、固定された単体の投資だけでなく、さまざまな投資を組み合わせる方がリスクが少なくなり安全です。

その意味で投資信託は商品自体で分散投資されていることから、FIRE(ファイア)生活資金に利用することは問題ありません。

ただし、購入する投資信託の分配金の特性を十分理解した上で検討してください。

 

投資信託の分配金①普通分配金

投資信託は投資家から集めた資金をまとまって運用することで、各投資対象から配当や利息などの利益を得ます。

つまり投資信託で運用された結果として、得られた利益を投資家に分配するのが「普通分配金」です。

一般的に株式投資などの運用は、配当金や売却による譲渡益が利益です。

投資信託においても各投資対象から得られる利息、配当や売却することで得られる収益があり、それを決算ごとに集計して分配します。

普通分配金は投資による利益なので税金がかかります。

投資信託の分配金②特別分配金(元本払戻金)

普通分配金は投資信託会社がおこなった投資による利益を分配するのでわかやすいのですが、特別分配金は実は投資による利益ではなく投資信託の元本を崩して支払われる分配金です。

特別分配金は「元本払戻金」とも呼ばれ、投資信託の運用成績が悪く普通分配金が出せない状況等に支払われます。

つまり、「運用がうまくいかなかったから、投資信託の資金を崩して分配金を払います…😅」的な分配金だと思ってください。

ただし特別分配金は必ず出さなくてはならないものではなく、どうしても分配金を出さなくてはならない場合に利用されます。

また毎月分配型の投資信託では特別分配金がメインになることも珍しくありません。

特別分配金はもともと自分で支払った投資資金が返金されるイメージなので、利益である普通分配金と違い税金はかかりません。

また特別分配金が支給されると、投資信託の保有資産額が減少します。

 

特別分配金の問題点(デメリット)

 お金が減る

 

特別分配金は支払われるたびに投資信託の元本が減り、運用効果が少なくなることです。

 

50万円で年1.5%運用益のある投資信託Aを購入した人が、年に10万円の特別分配金を受け取ると翌年には投資信託の残高が40万円です。

単純計算で50万円では年合計7500円の普通分配金を得られましたが、翌年には1000円少ない6000円に減額しました。

 普通分配金と特別分配金の両方が受け取れる投資信託の例ですが、一見して年間で受け取れる分配金は大きいですが、徐々に元本が少なくなり年々貰える分配金が少なくなります。

特別分配金は目的によっては便利なものですが、元本が減少することは運用益にも影響することを理解してください。

 

不労所得目的の投資信託の選び方は分配金を意識する

過去に紹介したとおりFIRE(ファイア)における不労所得では安定した収入を得ることが大切です。

 [blogcard url="https://jj-money.com/post-128/"]

 利益である普通分配金と、元本から拠出する特別分配金は、まったく仕組みが違う分配金ですが、目的により利用すれば優劣はありません。

とくに不労所得として毎月分配型の投資信託を購入する場合、分配金は特別分配金がメインです。

投資信託を不労所得に組み入れるなら、分配金の仕組みについても考慮して商品を選ぶようにしてください。

投資話