自社株買いを表明!高配当株のブリジストン暴落後の急騰へ

ブリジストン自社株買い

日本を代表するタイヤメーカーである「ブリジストン(5108)」が、2022年2月15日に2021年12月期連結決算(通期)を発表しました。

純利益では前期の赤字から3,940億円の黒字に転換、好決算となったようです。

ブリジストンの株価は決算発表の前日である2月14日に469円安の4,789円まで暴落しているよね。
9%もの下げだから「何があったのか?」と思ったよ。

正直、2月14日の下げの原因はわかりません。
悪い決算内容が広がったのか?原油高なのか?それとも…

しかし予想に反して翌日の2月15日夕方に発表された決算内容は、とくに悪くもなくむしろ好決算と考えてもよいくらいです。

また同時に自社株買いも公表したことから、株価は急騰し2月16日には7.39%高の5,263円まで上昇しています。

本日のブログはJ塾長も保有している「ブリジストン(5108)」の決算と自社株買いについて紹介します。

高配当株については「2月権利月の高配当株はレジャー関連株?グラファイトデザイン」なども見て下さい。

 

 

ブリジストンの株価が暴落後の急騰へ

ブリジストンの株価は昨年12月頃より5,000円近辺のレンジ相場となっていましたが、2022年2月14日に一時4,746円まで窓をあけての下落となりました。

原因はなんだったの?

先ほども言いましたがよくわかりません。
でもビックリしました。
翌日発表される予定の決算についての噂が流れたのでしょうか?

しかし、翌日の2月15日大引け後に発表された決算内容は、とくに悪くもなくJ塾長的には好決算だったと感じています。

  • 2021年12月期連結決算(通期)
  • 売上:3兆2,460億円(前期2兆6,952億円)
  • 営業利益:3,767億円(前期624億円)
  • 純利益:3,940億円(前期△233億円)

決算を見ると全く悪くないよね。
純利益も前期は233億円の赤字だったのに、3,940億円の黒字に転換してるし…

結果的には悪くない決算だったので、14日の暴落は何だったのか不思議ですね。
ただし、決算発表では今期の業績予想について、ネガティブな内容が含まれていました。

今期(2022年12月期)の予想については売上は12.4%増の3兆6,500億円としていますが、純利益は△28.9%の2,800億円としています。

今期は売上は増加するけど純利益は減るのか?

主な原因は原油高における原料費の高騰だと思います。
さまざまな業種で原油高による値上げを画策していますから、ブリジストンも値上げにより利益を確保するのではないでしょうか?

今回の決算によりブリジストンのROE、ROAも回復しており、不安要素はとくにみつかりません。

ただし原料高により利益率の低下は心配要因です。

 

1,000億円を上限とした自社株買いへ

札束

ブリジストンは決算と同時に「自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ」で、自社株買いを発表しました。

自社株買いって一定の予算で自社の株式を市場で購入することだよね。

市場で購入することで株価の下落を防ぎ、株式の需要を喚起する効果があります。
さらに自社株買いした株式数だけ発行済株式総数が減るので、1株当たりの利益が高まる効果もあります。
以上の理由から一般的に自社株買いは、その株価を上昇させる効果が期待できますね。

だからブリジストンの株価は2月16日には一気に5,263円まで窓をあけて急騰したんだね。

今回の自社株買いでは市場から取得する株式数を最大2,500万株としています。
これは発行済株式総数の3.5%で、取得費用としては最大1,000億円を予定しています。

現在の発行済株式総数は7億427万株なので、そこまで大きな買入れではありませんが、それでも株価を上昇させる効果は期待できますね。

 

配当利回りとこれからのブリジストン株は?

今回の自社株買いにより2022年12月期のネガティブ業績予想の影響は終息し株価は上昇してます。

しかし、タイヤの原料は石油であり原油高が上昇することで利益幅が減少するのは間違いありません。

原油高はブリジストンの業績に直結するので、ポイントとして押さえた方がよいでしょう。

つぎに株価チャートですが、チャートを見ると2020年8月から続いている上昇トレンドも切れていないように見えます。

短期的には下落があっても長期的には上昇トレンドが維持されると思います。

2021年12月期の配当は中間85円、期末85円の170円です。
2月16日の終値が5,263円なので、配当利回りは3.23%になります。

今期予想でも170円配当を予定しています。

FIRE(ファイア)投資としては合格ラインの配当利回りで、配当性向も30.4%とまずまずです。

PER13.24倍、PBR1.41倍、ミックス係数は18.66倍と割安感はありませんが、売上3兆円を誇る大企業かつミックス係数20倍以下なので割高だとは判断しません。
長期的な安定銘柄をポートフォリオに組み入れたい人は検討されてもよいと思います。
J塾長も保有していますが、このままホールド方針です。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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