あの人気企業の株価が1/3に下落!人気ブランド良品計画

良品計画

数年前までは株価が高くて買えなかったけど、長い下落トレンドが続いたことで格安に感じる銘柄があります。

とくにコロナの流行が始まって海外店舗を多く持つブランド企業は、店舗閉鎖などの影響で売り上げを大きく減らしたよね。
なかには「良品計画(7453)」のように超人気ブランドであっても、大きく業績を減らした企業もあるよ。

良品計画は「MUJI」、「無印良品」などのブランドで世界展開している企業で、日本だけでなく中国などアジアでも大人気です。
しかし、コロナ禍で中国国内のロックダウンの影響もあり、数年間業績が悪化しているようです。
数年前までは投資したくても割高株で手が出なかった良品計画ですが、現状であれば投資可能な価格に下落しています。

本日ブログは株価が数年間で1/3まで下落した人気株「無印良品(7453)」について紹介します。

 

高配当株については「利上げ&円安にも強いメガバンクはどこ?注目は三菱UFJ」も見て下さい。

 

良品計画はMUJIブランドで世界中にファンを持つ企業

「無印良品(7453)」は「無印良品」や「MUJI」ブランドで日本だけでなく、世界中で店舗を出店している人気企業です。

無印良品のお店はどこも人気で、アパレルだけでなく家具や雑貨、食品までオリジナルブランドで売っているよね。

MIJIは日本だけでなく中国、アジア、ヨーロッパ、オセアニア、北米でも店舗を運営していて、とくに中国の出店を加速しており、2024年からは年間50店以上の新規出店を計画しているよ。

中国を含む東アジアの営業利益は日本国内と同額水準になり、良品計画としては日本とアジアを中心とした事業展開を考えています。

無印良品は「天然系」、「ナチュラル」、「エコ」的なイメージがあるから、なんとなくイメージが先行している印象を受けるよ。
だけど女性は無印って好きだよね。

 

良品計画の業績悪化で株価は1/3まで下落

良品計画チャート

これだけの人気企業ですから株価も2018年5月には1株38,000円(分割前なので現在の3,800円相当)でした。

良品計画は2019年8月29日に1:10の株式分割を実施しており、分割前日の株価17,670円が10分割されて1,786円になっています。

2018年には3,800円もあった株価ですが、分割時には1,786円まで下落しています。

一般的には分割は材料として株価を上げる効果がありますが、良品計画については効果はみられませんでした。

そして現在の株価は1株1,280円水準とさらに下落しており、2018年のピークと比較して株価は1/3以下まで下がっています。

株式分割の効果はなかったんだね。

まったくなかったわけではないよ。
1,800円水準まで下がった株価は分割効果もあり、下落から一時期は上昇に向かいました。
株価は2019年12月には2,500円水準まで持ち直しましたが、業績悪化で急落し株価は1,200円~1,400円水準に下落しています。

そしてコロナの流行が始まると株価は不安定になり、業績も悪化2020年の決算では純利益が30%以上も減益になるものでした。

一時期は1株3,800円を誇った人気銘柄の良品計画ですが、現在の株価は1,280円水準と低迷している状態です。

しかし、人気企業の良品計画ですから、コロナ明け効果でこれから大きな回復が見込まれるのでしょうか?

 

これからの業績予想

良品計画が2022年7月8日に2022年8月期第3四半期(2021年9月~2022年5月)の決算を発表しました。

  • 営業収益(売上) :  3,707億円(前期比7.5%増)
  • 経常利益   :  285億円(前期比25.6%減)
  • 純利益    :  199億円(前期比31.3%減)

売上収益は上昇しているけど、利益は前期比で減益だね。
やはり回復はまだかな?

経常利益でみると会社の業績予想は2022年8月期通期で300億円なので、計画から考えると第3四半期累計で予想の95%を達成していますね。

業績予想が低いこともあるとは思いますが、業績予想に対して第3四半期の進捗が95%なのは評価できます。

ただし売上は増収ですが、経常利益、純利益ともに前年度比で大きく減益なので、会社の業績計画だけで好調と判断するのは危険ですね。

しかし、円安や材料高の影響が大きく出ている印象を受けます。

 

株価の低迷で配当利回りは3%台に

良品計画は今期の配当を年間40円と発表していることから、現在の株価では配当利回り3.12%と3%台に乗っています。

株価が低迷したことで高配当株になった典型的な例だよね。

良品計画の2022年8月期の最新の下方修正された業績予想では1株当たりの純利益を75.96円としており、配当40円で計算すると配当性向は52.6%です。
現在の業績で考えると少し無理をしているイメージがありますね。

実は良品計画の配当性向は30%程度に設定されているため、1株あたりの純利益で考えると、本来の年間配当は22円程度となります。

前期の決算で発表された当初予想では、1株当たりの純利益が121.66円だったので、年間配当40円は妥当でしたが業績が下方修正されているので、このまま40円を分配するかは不明です。

もしかしたら減配する可能性もあるよね。

株価の低迷により配当利回りは3%台に乗りましたが、あくまで配当が40円であることが前提です。

もしかしたら本決算時に減配となる可能性は低くないと考えます。

 

人気の銘柄で高配当利回りだが…減配リスクあり

良品計画は人気ブランドで投資を考えている人も少なくないと思います。

また配当利回りも3%を超えているのでNISAを使ったFIRE(ファイア)投資としても対応可能な銘柄です。

しかし、期末決算での業績悪化は免れない印象を受けます。
また現在予想の配当性向は高すぎるので、減配リスクも高まっています。

年間25円程度に減配される可能性を意識して下さい。

そなると配当利回りは1.5%~1.9%程度まで下がります。

過去は高値で買えなかった良品計画ですが、現在は安くても投資するタイミングではないようです。

チャート的には1,450円~1,500円ラインを強く突破したタイミングがポイントだと考えていますが、これは期末決算次第だと予想します。

もう少し様子を見た方が賢明ですね。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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