コロナ治療薬で好調の塩野義製薬が人員削減！株価は？

大手製薬会社の「塩野義製薬(4507)」が、200人規模の希望退職を募集すると発表しました。

塩野義製薬は2022年11月にコロナ治療薬「ゾコーバ」が緊急承認され、2024年春以降にはコロナ治療薬のシェアを伸ばしています。

その意味では業績も好調の様子ですが、今回の人員整理には驚きました。

株価がイマイチなので投資に対しては疑問点もありましたが、今回の人員整理で株価はどのように動くのか考えてみました。

　

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塩野義製薬が200人の希望退職を募集

塩野義製薬が200人の希望退職を募集すると発表しました。

塩野義製薬の発表では対象は50歳以上、勤続年数5年以上と、比較的ベテラン社員を対象にした希望退職だと思われます。

実際には会社の若返りを図るのが目的で、コロナ治療薬が完成したタイミングで人材の入れ替えを行うのが目的ですね。

　

塩野義製薬の株価は5800円が底か？

過去最高益を出した塩野義製薬ですが、株価は2021年末の8,000円水準から下落し、現在は5,800円水準で推移しています。

2023年3月期の純利益は1,849億円と過去最高益でしたが、2024年3月期は1,550億円と16.2％の減益を予想しています。

株価も今期決算の業績予想を嫌気して、下落しています。

チャート的にも5,800円水準が底である可能性が高く、ここから上昇に転じるのではないでしょうか？

沖縄で大流行のコロナ…ゾコーバのシェアは60％に

現在、沖縄で大流行のコロナですが、治療薬としてゾコーバが広く使用されているようです。

ゾコーバは早期に投与することで完治するまでの期間を短縮し、後遺症を低減させる効果があります。

アメリカ製の治療薬は高齢者や基礎疾患などの重傷化リスクの高い人しか処方できませんが、ゾコーバはリスクの低い人でも処方できるみたいです。

理由としては明確ではありませんが、アメリカ製の治療薬より薬価が安いことも関係していると思います。

現在はコロナ治療薬は国の補助対象ですが、夏過ぎには全額自己負担になります。

安価で効果が変わらないのであれば、ゾコーバのシェアがさらに拡大すると予想します。

　

塩野義製薬に投資はアリだと思う

塩野義製薬のPERは11.04倍、PBR1.55倍、ROA14.1%、ROE17.82%となっており、株価は割安状態だと判断できます。

また増配も実施しており、配当利回りは2.58％です。

配当利回りは微妙ですが、株価的には6,500円～6,700円を目指す展開になると思うので、ここからの買いはアリだと思いますね。

今回の人員整理の話は後ろ向きではなく、塩野義製薬の事業計画の一環なので株価的には好感されると思います。

　

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。