【実践!連続増配株の見つけ方】スクリーニング機能の使いた
何年間も連続で増配を実施している企業は、業績が好調なことから安定した配当が期待できます。
高配当株のなかには、一時的に配当利回りをアップさせたり、株価が下落したことで高配当株に見えたりする場合もあることから、連続増配をおこなう企業は実績により安全性が高いことがわかります。
そうだね
配当が高いと思って購入したら、翌年は赤字で無配…なんて話はよく聞くよ。
すごいっ配当利回りが6%だwww
って投資したら、実際には業績悪化で株価が暴落したのが理由なんて話もあるよ。
そうだね、とくに株式投資の投資初心者のなかには、配当利回りにだけ注目して、単純に「配当利回りランキング」を見て投資する人も少なくありません。
高配当株は企業の業績があっての高配当です。
業績の安定性をみる一つの目安が連続増配だと覚えてくださいね。
しかし投資初心者のなかには、連続増配株をどのように見つけるのかわからない人もいます。
本日のブログは連続増配株の見つけ方について紹介します。
連続増配株については「【連続増配株とFIRE】長期の株式投資は増配銘柄がおすすめ」をご覧ください。
連続増配株でスクリーニング
株式を選ぶさいに使用するツールが「スクリーニング機能」ですが、一般的には証券会社が提供するツールを使用することが多いでしょう。
しかし、証券会社が提供するスクリーニング機能で、連続増配銘柄がスクリーニングできるのは「マネックス証券」など一部のつツールしかありません。
多くの証券会社では連続増配の検索キーがなく、連続増配銘柄を見つけることができません。
一般的に無料公開されているアプリのなかには連続増配銘柄をスクリーニングできるものがありますが、J塾長が保有する証券会社のスクリーニングではマネックス証券のみ対応しています。
マネックス証券 銘柄スカウター
マネックス証券が提供しているツール「銘柄スカウター」は、5期までの連続増配年数でスクリーニンできます。
使用するにはマネックス証券の口座が必要で、開設後は無料で銘柄スカウターが利用できます。
それでは銘柄スカウターを使用してさっそくスクリーニングをやってみましょう。
- マネックス証券のトップページの「投資情報」に含まれる「ツール」にアクセス
- 「情報ツール利用状況一覧」から「マネックス銘柄スカウター」を探し、ログインボタンをクリック
- 上部に表示されている「10年スクリーニング」をクリック
- 「マイスクリーニング」で新規作成ボタンをクリック
- マイスクリーニング新規作成画面で、対象の市場、業種をチェックして、さらに下部にある「条件を追加する」をクリック
- 連続増配のチェックボックスは「分析指標・アナリスト評価・株価」に含まれるので、ボックス上部をクリック
- 「配当」の最後に「連続増配年数」があるのでチェックして「決定」をクリック
この操作で10年スクリーニング画面に「連続増配年数(貯金実績)」が表示されます。
マネックス証券の銘柄スカウターでは、2期~5期以上連続増配までがスクリーニング可能です。
5期を超える銘柄は、全て5期以上で検索されるので注意してください。
また銘柄スカウターの10年スクリーニングはあくまでデータが10年程度なので、連続30期などの検索はできません。
しかたがって30期以上連続増配している花王(4452)などの検索もあくまで5期以上で見なくてはなりません。
実際に10年スクリーニングをやってみた
今回の検索条件として市場は「東証1部」、「東証2部」、業種は東証33業種すべてを選択します。
時価総額や決算月などの情報は変更しません。
つぎに「条件を追加する」をクリックし、ボックス上部から「分析指標・アナリスト評価・株価」を選択します。
「予想PER」、「PRB」、「実績配当利回り」、「連続増配年数(直近実績)」、「実績ROE」、「実績ROA」にチェックを入れて「決定」ボタンをクリックします。
決定をクリックすると元の画面にもどるので、チェックした項目に目的の検索情報を入力します。
今回仮に入力する値は以下のものです。
- PER : 13倍以下
- PBR : 1.3倍以下
- 実績配当利回り : 3.5%以上
- 連続増配年数 : 5期以上
- ROE : 10%以上
- ROA : 5%以上
これでテスト用の検索準備が整いました。
さっそくスクリーニングを開始してみましょう。
気になるスクリーニング結果は?
今回のスクリーニングは結構厳しい条件を入力しましたが、「住友電設」、「日本空調サービス」、「日本エスコン」の3銘柄がヒットしました。
あまり見つからなかったね。
今回は参考として少し厳しい数値で検索しました。
たとえばPERを15倍以下、PBRを1.5倍以下、ROEを7%以上、ROAを3%以上にすると12社ヒットします。
さらに配当利回りを2.5%以上にすると38社がヒットします。
はじめに厳しい設定をして、少しづつ共用範囲を広げる検索もいいね。
そうだね、連続増配株は最近人気も高いことから、配当利回りが低下することもあります。
配当利回りではなく「配当性向」で検索するのもよい方法ですね。
このように銘柄スカウターの10年スクリーニングを使用することで簡単に連続増配銘柄を探すことができます。
機能には連続5期までなどの条件がありますが、高配当株を探す初期サーチとして使用するには問題ないと思いますので、ぜひ活用してくださいね。
その他の見つけ方
近年、株式投資初心者の間でも連続増配株が人気であり、雑誌やインターネット上でもさまざまな特集が組まれています。
このような情報を利用して連続増配を調べる方法もあります。
J塾長も銘柄スカウターで調べられない情報については、株式情報雑誌やネット上のランキング記事などを参考にしています。
またネット上には連続増配株を検索できる分析ツールが無料で提供されているようです。
「銘柄分析ツール」はネット上の評判もよいのですが、J塾長はまだ使用していないので評価はできません。
気になる方は自己責任で利用するのもよいでしょう。