銀行預金で危ないペイオフとは?不労所得で注意したい内容

破綻

一時はあちこちで聞かれたのですが、最近は「ペイオフ」のことを話題にすることもなくなりました。

ペイオフとは「預金保険制度」でおこなわれる払い戻し方式のことで、銀行が破綻した場合に一定の条件の元、払い戻しが実行される一種の保険制度です。

このペイオフが初めて発動されたのが「日本振興銀行」で、預金者に対してペイオフルールに従った返金が実施されました。

2010年9月10日の日経新聞には「振興銀が破綻 金融庁、初のペイオフ発動」との記事が掲載されており、日本ではじめてのペイオフだったことがわかります。

ここで報告www    実はwww J塾長www    このwww ペイオフwww をwww くらっていました。😭

経験豊富なJ塾長ですから、ペイオフをくらうなんてあたりまえですが、一般的にはペイオフ経験者などそんなにいないと思います。

本日はその経験も踏まえてペイオフを解説します。

ペイオフは元本1,000万円までとその利息を保護

預金保護制度ではペイオフの規定として「元金1,000万円とその利息まで」を保護し、国が運用する「預金保険機構」が預金者に対して支払いをおこないます。

ペイオフ制度では1,000万円までの預金であれば、利息を含めて払い戻されることから、1,000万円までの預金者にとっては大きな痛手にはなりません。

ただしこのペイオフの手続きには時間がかかることから、J塾長も銀行の破綻から払戻までに3カ月~半年程度の資金ロックを受けたと記憶しています。

また金利はあくまで銀行が破綻した時点までなので、破綻してから手続き終了までの資金ロック中は、金利が付かず無金利で預けている状態だと思ってください。😰

なぜ日本振興銀行に預けたか?

それではなぜJ塾長が日本振興銀行に資金を預けたか?を少しだけ紹介します。

実はJ塾長は預けて9カ月程度で日本振興銀行が破綻しています。😣

「なんだぁ~ J塾長も見る目がないなぁ」

「専門家なのだからもっと注意して預けろよ」

と怒られてしまいますが、実は日本振興銀行のヤバイ情報はネットなどでビンビンと入っており、私も近い時点で破綻する可能性が高いと判断していました。

それでも資金を預けた理由は何と言っても「高金利」。😁

実は当時の日本振興銀行の5年定期はこの時点で何と年利「1.75%」と他行を圧倒する高金利でした。

今では考えられない金利で、たとえば1,000万円を5年定期にすると満期には87.5万円の利息です。(税引前)

もちろん破綻寸前の銀行だから提示できた金利なのはわかっていましたが、これを見逃すのはもったいないことからペイオフで保護されている金額を上限に数百万円を5年定期で預けることに。

J塾長としては日本振興銀行が破綻しても1,000万円までは保護されるので、金利が高い方が得だとふまえた上で定期を作ったのです。

そのときのJ塾長の気持ちは…

「後は少しでも長く営業してほしい…」

「せめて2年くらいは…」

「破綻しないでぇ~」

と祈っていましたが、結局は9カ月しかもたず破綻、ペイオフの発動となり、9か月分の利息とともに払戻を受けた次第です。😑

ルールを熟知していればペイオフもよい経験

ペイオフの発動については、預金者の一部でそこそこの混乱があったようですが、ルールを熟知していたJ塾長はとくに問い合わせることもせずに、郵便による案内をまって粛々と手続きをおこなった記憶があります。

そして一言で表すと

よい経験

でした。

日本ではじめて発動されたペイオフを体験しましたが、感情的には怒りではなく同情が多かったですね。

とくに1,000万円以上の定期預金を作成した人も少なくなかったので、そのような人たちは大変な状況になっていたはずです。

ペイオフでは1,000万円を超える資金については、保険では対応せず銀行の破綻処理のなかで、随時銀行の資産に応じた分配がおこなわれます。

不動産や株式など破綻する銀行の保有資産が多いと、全額返金される可能性もありますが、少ないと預金者に負担がかかる結果になります。

ちなみに日本振興銀行では弁済率が61%であり、残りの39%である40億円程度の預金は返済されずに預金者の負担となったそうです。😰

簡単に解説しますと「1,000万円を超える預金は約6割程度が払い戻しされたが、約4割は戻されなかった」との結果です。

本当に怖い話です。

FIRE(ファイヤ)資金の預金はペイオフに注意

先日のブログでFIRE(ファイア)生活における現金資産の必要性と銀行について紹介しました。

詳しくは「FIRE資金を預けたい定期預金はどこ?金利ランキングを発表」をご覧ください。

しかし金利だけで考えてペイオフを忘れてしまうと、銀行の破綻により資金が返金されない事態もあるかもしれません。

近年では銀行の体力も強くなっており、過去のような問題は出にくいと思いますが、コロナ禍ではなにがおこるかわかりません。

ペイオフのルールを理解して安心、安全なFIRE(ファイヤ)資金を構築しましょう。

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