【トヨタ9月は4割減産】トヨタショックで注目する高配当株

自動車製造大手のトヨタ自動車(7203)は、8月19日に9月の生産台数が従来予定の約90万台から4割減の55万台程度に減産することを公表しました。
(引用:毎日新聞 「トヨタ自動車、9月は36万台減産 株価下落「トヨタショック」)
この発表をうけて株式市場はトヨタ関連株を中心に値崩れをおこし、好調だったトヨタ自動車の株価が前日比4.4%減、さらにトヨタグループ会社も4%~5%程度の下げとなりました。
本日のブログはトヨタショックにおける株価の影響と、FIRE(ファイア)で注目したい銘柄を探します。
FIRE(ファイア)銘柄の考察については「最高売上を達成!利回り4.5%超えの優良株ジャックスを購入」などをごらんください。
4割減産の理由はやはりコロナ
今回のトヨタ自動車(トヨタ)のは発表では、コロナの影響で東南アジアから供給される自動車部品の一部が、計画とおりに納入できないことが原因とされています。
とくにベトナムやマレーシアなどの東南アジア主要国で、コロナ感染が拡大している影響が大きいようです。
トヨタの方針では9月末までは減産体制をとるとしており、アジア、アメリカの各工場での減産を見込んでいます。
いくら世界のトヨタでも部品が到着しないと車はつくれないね。
トヨタの発表では今回の減産分のリスクはすでに織り込みずみで、2022年3月期の業績予想や生産計画930万台は変更しない方針です。
しかし、ワクチンが進んでいいない東南アジアではどのような事態がおこるかわかりませんから心配ですね。
トヨタショックの株価の影響
トヨタショックが起きたことで株価は敏感に反応しました。
今年に入って自動車産業は比較的好調に株価を伸ばしており、アフターコロナの優等生とも思われていました。
コロナショック発覚後のトヨタ及びグループ企業の株価の下落率を見てみましょう。
- トヨタ自動車 : △4.4%
- アイシン : △ 5.2%
- 豊田通商 : △ 4.4%
- デンソー : △ 4.3%
- 豊田自動織機 : △ 3.8%
トヨタ関連株はのきなみ4%~5%程度下落しましました。
また自動車部品の納入問題は、トヨタだけの問題ではないことから、他の自動車メーカーも値を下げています。
- 日産自動車 : △2.6%
- ホンダ : △2.7%
- SUBARU : △2.8%
- マツダ : △2.7%
自動車部品の調達は東南アジアに頼ってるい状況なので、どこのメーカーもこれから厳しくなるね。
今回のコロナ禍で部品の製造を東南アジアに頼るリスクが露呈しています。
アメリカ大統領などは、アメリカ回帰により国内生産を増やす方針ですね。
トヨタショックにおけるFIRE戦略
このような状況ですが、日本の自動車産業は優秀であり、コロナにめどがついた時点がさらに株価は上昇することが予想されます。
またトヨタ以外の自動車関連銘柄のなかには、割安水準で放置されていた銘柄も多くようです。
なかにはFIRE(ファイア)で組み入れたい高配当株もあり、投資の検討を始めてもよいと思います。
株の世界では値下がりは購入のチャンスなので、トヨタショックに関連した注目銘柄を探してみましょう。
アイシン(7259)

業績が急回復している「アイシン」は、トヨタ系の部品製造大手の企業です。
22年3月期第1四半期の売上は9,775億円、経常利益は698億円(前年同期△503億円)と急激に業績を回復させています。
また第2四半期の予想は過去最高益である1,400億円の黒字を計画しています。
トヨタショックの影響は?
株価は4,300円水準から一時3,920円水準まで下がりましたが、現在は4,150円水準まで戻しています。
アイシンはトヨタのクループ会社なので、トヨタの影響が出るのは仕方がありません。
J塾長がアイシンを注目するのはトヨタ関連であることよりも、割安水準にあり高配当であるからです。
PER : 7.44倍
PBR : 0.70倍
ミックス係数 : 5.20
ROE : 7.50%
ROA : 2.62%
配当利回り : 4.11%
ミックス係数からみても割安銘柄なのが分かります。
また業績の回復からROEも上昇しており、安定感が感じられますね。
アイシンの株価は6月9日の高値(5,060円)が直近のピークで、現在株価が下がっていることから配当利回りは4.11%です。
割安水準で配当も高い状況なので、FIRE(ファイア)の不労所得として注目したい銘柄ですね。