米利上げでメガバンク株価が爆上げ!三菱UFJ、三井住友F

メガバンク株価爆上げ

アメリカの労働省が2022年1月12日に発表した、2021年12月の消費者物価指数(CPI)は、前年同期と比べて7.0%の上昇となりました。

これはどうゆう意味?

簡単に言うとアメリカの国民が2020年の12月と比較して7.0%程度物価が上がったと感じてるんだよ。
12月はクリスマスシーズンなので、例えば2020年には30ドルのケーキが、2021年には32.1ドルにになることと考えてくださいね。(わかりやすい例ですから)

この状況はインフレが加速していることを示唆しており、FRBは段階的な利上げを早め、今年中に3回程度の利上げを考えているそうです。

利上げは株価にとってはマイナス要因ですが、なかには利上げによって業績が上がる銘柄もあります。

本日のブログはアメリカの利上げで恩恵のあるメガバンク銘柄を紹介します。

米国のテーパリングについては過去ブログ「【米国テーパリング開始】FIREで注目するべき株式銘柄」を見て下さい。

 

 

三菱UFJファイナンシャルグループ、三井住友ファイナンシャルグループが爆上げ

オミクロン株の流行が深刻化するなかで、日本のメガバンク株が好調です。

三菱UFJファイナンシャルグループ(8306:三菱UFJ)は、2021年1月4日の630円水準から、1月17日の720円まで2週間で14%程度も上昇しています。

また三井住友ファイナンシャルグループ (8316:三井住友F)も同様に1月4日の4,035円から1月17日の4,310円水準に7%程度上昇しています。

好調なメガバンク株ですが、米国の株安の影響もあり1月18日には多くの銘柄同様、大きく値を崩しました。

しかし、それでも基本的な勢いは衰えていないと考えています。

理由は何なの?

もちろん業績がよく、増配などの影響も大きいのですが、やはりアメリカの利上げが予想よりも早く進むことが好感されていると思います。
たとえば三菱UFJは前期の経常利益が1.1兆円ですが、今期は第2四半期で9800億円まで来ています。
通期で見ると2兆円程度の経常利益が予想されます。
純利益は前期が7,770億円、今期予想は1.1兆円とけた外れの規模です。
詳しくは各銀行の決算書を見て下さいね。

一般的には株式に不利と思われる利上げですが、銀行などの金融銘柄においては、利上げは大きな収益が出る可能性を秘めています。

それを期待した買いが集まったと思います。

また三菱UFJは配当利回りが約4%、三井住友Fは約5%の配当利回りがありますので、FIRE(ファイア)銘柄としても軸にできるとJ塾長は考えています。
いよいよアメリカの利上げが始まりますので、日本のメガバンクを仕入れるタイミングを逃がさないようにしたいですね。

 

米国の利上げで日本の銀行が儲かる訳

ドル

でもアメリカが利上げをしたらなんで日本の三菱UFJが儲かるの?
関係ないと思うけど。

いい質問です。
たしかに今回の利上げはアメリカの問題で日本は関係ありません。
反対に利上げの影響でアメリカの投資家が、日本株を売却する動きになるかもしれません。

しかし、三菱UFJや三井住友Fはアメリカでもビジネスを展開しており、一部はアメリカ企業と考えてもよいくらいです。

つまり、ビジネスの一部がアメリカ国内でおこなわれているので、利上げにより恩恵を被ることができます。

利上げで銀行の業績が上がる理由を簡単に解説します。

  1. アメリカ国内の利上げを実施
  2. 米長期金利等の金利が上昇
  3. 米国銀行の貸出金利が上昇
  4. 銀行が米国で受けとる利息が増加
  5. 銀行の収益が上がる
  6. 銀行の業績が上がる

そーかぁ
アメリカの企業などに貸し出した金利が上昇するから、受け取る利息も増加するんだね。

一般的には変動金利が上昇するので、今まで低かった金利が上昇します。
さらに新規の借入れでも金利が今までよりも高く設定されるでしょう。
つまり、銀行としては、同じ貸し出しでも利息が多く貰えます。

 

三菱UFJファイナンシャルグループの海外貸出は38.4兆円

三菱UFJファイナンシャルグループの決算を見ると、貸出金104.7兆円のなかで海外貸出が38.4兆円と36%以上を占めています。

受取利息の約4割海外で稼いでいることが分かりますよね。
メインはアメリカですが、それ以外のイギリス、EUなども順次利上げを始めるので同じ効果が期待できまます。

三菱UFJや三井住友Fなどのメガバンクは、もはや日本の銀行ではなく世界の銀行なんだね。

日本よりも経済規模が大きいアメリカの利上げは、日本のメガバンクに大きな恩恵を与える可能性が高いと思います。

短期的な投資では購入タイミングも重要ですが、FIRE(ファイア)目的の長期投資では配当利回りが高い間であれば、いつ購入しても問題はないと考えます。

利上げに向けて急騰の可能性もあるので、早めに検討した方がよいかもしれません。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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