【債券投資】ソフトバンクグループ無担保社債を購入しました

ソフトバンク社債

今回、FIRE(ファイア)銘柄として以前ブログでも紹介しました「ソフトバンクグループ株式会社 第3回無担保社債(劣後特約付)」を購入しました。

 

そこで本日はJ塾長が新たにFIRE銘柄として購入した経緯について投資理由などを踏まえて紹介します。

 

ソフトバンクグループの債券についてのブログは「【ソフトバンクグループ無担保社債】FIRE投資にどう?」をご覧ください。

 

 

ソフトバンクグループ株式会社 第3回無担保社債(劣後特約付) とは

以前のブログでも紹介しましたが、ソフトバンクは定期的に利率の高い社債を発行しており、今回発行された第3回無担保社債も高利率が特徴です。

 

たしか利率は1.5%~2.5%が仮条件だったよね。
どうなったの?

利率が決定する前の予想では2.0%程度だと思っていましたが、9月13日に発表された利率はなんと2.4%でした。
税引きでも1.912%もあるので、円建て債券のなかでは高利率だと思いますね。

そこでいろいろと考えた上で、現金資産の一部で購入することにしました。

 

ソフトバンクは借金漬けだからヤバイとの風評が…

ソフトバンクについてはさまざまな憶測がありますが、なかでも「ソフトバンクは借金だらけで破綻は見えてる」などとネットに書いている人が大勢います。

 

たしかに…
今回の発行目的もたしか過去の社債を償還するためだよね。
借金を借金で返す自転車操業に入っているのでは?

ここからはJ塾長の個人的な考えです。

まずソフトバンクグループの業種は携帯電話事業者ではなく、投資・金融サービスが主な事業です。

携帯電話のソフトバンクはあくまで子会社であり、ソフトバンクグループの実態は「金融・不動産・事業の投資」や「事業買収」により利益を得る金融系企業だと思ってよいでしょう。

つまり社債を発行して社債の償還を行うのは、ソフトバンクグループの業務として当たり前で、保有資産はあくまで投資などで使った方が企業として健全です。

 

そしてJ塾長がソフトバンクグループの社債を評価する上で注目したのは「LTV」の数値です

LTVとは「保有株式価値に対する調整後単体純有利子負債のカバー率」のことで、ソフトバンクグループが保有する株式資産の時価有利子負債の割合を表した数字です。

 

ソフトバンクグループが発表した「2022年3月期第一四半期決算資料」では、ソフトバンクグループが保有する株式資産の評価額は31.6兆円あります。(引用:ソフトバンクグループ株式会社IR情報)

 

すごい
31兆円も株式資産を保有しているんだ。
さすが投資会社だね。

対してソフトバングループが返済しなくてはならない純負債は5.1兆円です。

この純負債には有利子負債である社債も含まれており、LTVはわずか16.2%。
 
つまり31兆円持っている会社が5兆円の借金をしているのが、ソフトバンクグループだと思ってください。

 

たしかに5兆円の純負債は一般企業では大きいものですが、事業自体が投資・買収なのでこれは仕方がないことだと考えています。

ソフトバンクグループに借金が多いのは事実ですが、会社が保有する資産も大きいので現状は問題視はしていません。

公表されたLTVの運用方針

ソフトバンクグループは社債だけでなくさまざまな手段で資金を集めていますが、会社の方針としてLTVは25%未満を基準にしていることを公表しています。

また異常時においても35%を上限とすることを明記しており、現在の16.2%は平常運転ではないでしょうか?

 

LTVに不安はないの?

LTVの数字が変動するのは「借入れが大幅に増えた」ことと「保有株式の価値が暴落した」ことが理由になります。
とくに気になるは保有株式の資産価値が下がることですが、コロナ禍の状況で16.2%なので、経済が回復傾向にある状態では当面心配はないと思います。

 

JCRの評価を確認

格付けBBB+

今回の社債は「日本格付け研究所(JCR)」の評価がされており、結果は「BBB+」と投資適格債券に該当します。

JCRから公表された「信用格付け結果」を見ると、ざっくり大きく2点の評価があります。

 

  • 保守的な評価が必要だが、現状の管理状態を見る限り一定の安全性は確保できる
  • 利払いについても配当や保有する資産の活用により相応の余裕がある

 

JCRとしても現状の借入れについては大きな問題とはとらえておらず、余裕がある状態だと評価しています。

 

金利が2.4%でびっくり

J塾長は前回のブログで決定される金利は2.0%だと予想していましたが、実際には仮条件の上限に近い2.4%に決定されました。

 

社債は仮条件の中間程度で金利が決まることが多いので、2.4%には驚きました。
現在株価が上昇している局面であることも要因しているのでは?

 

2.4%は税引きでも1.912%と高利率なので、FIRE(ファイア)銘柄の安全資産としても大いに活用できます。

 

販売開始後一瞬で完売

ソフトバンクグループ株式会社第3回無担保社債の発売は、2021年9月13日の12時でしたが、J塾長は忘れていて12時30分に申込みをおこないました。

その時点ではもう「完売間近」になっており、やはり大人気だったようです。

 

すごいね30分でほぼ売り切れていたんだ。

そうですね。
J塾長が購入して1時間後に見たら、もう完売になっていました。

 

ソフトバンクグループの社債が買えない理由

今回の社債は11社の証券会社で取り扱いをしていますが、各社に割り当てられる金額は公表されていません。

また証券会社では顧客への販売を優良顧客優先として、一般顧客に対しては販売しないこともあります。

 

それは不平等でひどい話だね。

とくに大きな証券会社ではソフトバンクグループの社債を営業ツールとして使うこともあり、お得意様へのサービスとして提供販売しています。

J塾長の友人も大手証券会社に問い合わせたところ、「買えるかどうかわかりません」と言われたそうです。

IPOもそうですが大手の有人店舗の証券会社では、一部を除いて平等チャンスは無いように思いますね。

 

ネット証券の方が入手しやすい

J塾長はいくいつかの証券口座を持っていますが、今回の社債はネット証券で購入しました。

ネット証券であれば大手証券会社ほど人間関係に左右されない販売をおこなっているので、人気の商品であっても平等に入手できます。

 

ネット証券ならお得意様優先ってないよね。

実際にはネット証券にも法人営業など、営業担当者が直接販売する部署もあります。
しかしメインはネットによる販売なので、大手の証券会社とは比較にならないくらい平等性があると思います。

ただし大手の証券会社と違い規模が小さく、割り当てられる金額が少なくなる弊害もあります。
見ているとネット証券の方が完売するスピードが速い気がしますね。

 

今回は9月13日に発売申し込みが開始された「ソフトバンクグループ株式会社第3回無担保社債(劣後特約付)」の購入について紹介しました。

 

※このブログはあくまでJ塾長の個人的な感想によるものです。投資を勧めるものではなく、投資は自己判断でおこなってください。

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