【原油価格の暴落間近】WTI原油ETFの空売りのチャンス

原油放出

世界的な原油不足から高値で推移してきた原油価格が下落する可能性が高まっています。

原油って…たしか持っていたWTI原油ETFをチキンな感情から売ったばかりだよね。

認知症のポメラニアンなのによく覚えているなぁ。

たしかに先月の時点で長年塩漬けしていたWTI原油価格連動型上場投信(1671)は売却しました。
結果的には損切でしたが、それでも大幅に回復していたので満足しています。

本日のブログは暴落のカウントダウンが始まった原油価格と、WTI原油価格連動型上場投信(WTI原油ETF)について考えます。

原油とJ塾長のチキンハートについては過去ブログ「【ついに売却】これはチキンなのか?WTI原油ETFを売却」などを見て下さい。

 

 

WTI原油価格連動型上場投信(1671) の空売りのチャンス到来か?

失敗の後にチャンスあり」と言いますが、予想通り米国を中心に原油高に対する対策を始めたようです。

原油価格の高騰は日本だけでなく、米国や中国でも大きな問題になっており、本格的な冬が来る前に政治的な対策がおこなわれると考えていました。

このような雰囲気のなか原油系のETFである「 WTI原油価格連動型上場投信(1671) 」も年初来高値である1,895円を付けた後、下落傾向を強めています。

この動きをみると市場的には、そろそろ各国の介入が入ることを想定しており、価格的な限界がきたと感じているのがわかります。

原油価格は近々大きく値を下げる可能性が高いと思います。

早ければ11月22日の週にも値を崩すとJ塾長は考えています。

そこで考えたいのがWTI原油ETFの空売り作戦です。

コモディティについてはなかなかチャートで予想するのは難しいのですが、大きく値を崩した場合、現在の1,800円水準からまずは1,400円~1,500円水準まで下落することが予想できます。

どこまで値を下げるかは予想できませんが、まずは30%程度の下落を期待して売りを仕掛けるのもチャンスではないでしょうか?

 

米国を中心とした国家備蓄の放出

今回、原油価格が下がる原因となったのは、米国を中心とした関係国が自国で保有する備蓄石油を放出するとの報道が出たことです。

石油の備蓄なんてあったの?

とくに先進国は災害や紛争などの有事にそなえて石油を備蓄しています。
日本では北海道の苫小牧にも大規模な石油備蓄基地があるよ。

もちろん米国、カナダ、ヨーロッパ諸国も同じで、各国が保有する備蓄石油を協調放出して原油不足を解消させるのが狙いです。

備蓄石油の放出はあくまで原油価格を下げるだけでなく、OPEC+に対して原油増産を促す目的があるので、一国ではなく世界各国で強調して実施することが必要です。

今回の報道では米国を中心に、カナダ、日本、ヨーロッパ諸国が協調して実施される見通しです。

これが実現することで原油価格は一時的に下落を始めると推測されます。

 

OPEC+に対する圧力でさらに下落か?

OPEC

今回の協調した備蓄石油の放出が実施されれば、原油価格は下落しWTI原油ETFの価格も大きく下がるでしょう。

さっきも言いましたが売りのチャンスかもしれませんね。

しかし、それ以降はどうなるのでしょうか?

備蓄にも限度があり、各国は備蓄石油をすべて放出するのでしょうか?

まず国によって備蓄している石油の量には限りがあります。
そのすべてを放出することは考えにくく、放出量については米国を中心に割り当てが決められるのではないでしょうか?

しかし、備蓄石油が放出されて困るのは、中東の産油国です。

OPEC+諸国はコロナ禍における世界経済の停滞から、減産体制を今まで維持してきました。

世界各国が増産を希望しても受け入れなかったのは、やはり原油価格を高騰させる思惑があったのは事実でしょう。

でもここで各国が備蓄石油を放出して、原油価格が下がったらOPEC+の読みが外れるね。

そうだね。
OPEC+は11月5日のOPEC+閣僚会合で増産を見送りましたが、これはさすがに判断ミスでしたね。
これにより米国を本気にさせた印象を受けます。

米国はシェールオイルなどの生産体制を整えていますが、油田の枯渇問題もあり対応は後手に回っています。
しかし、バイデン大統領は新たなエネルギー政策に積極的で、新しいシェール油田の開発などを推進するでしょう。

今回の備蓄石油放出で原油価格が暴落した場合、OPEC+諸国の影響は大きく、足並みがそろわず増産体制に移行する国も出てくると思います。

もともとOPEC+は一枚岩ではないので、離反して増産する産油国がでると考えられますね。

OPEC+が原油価格をコントロールしていたつもりが、備蓄石油の放出でコントロールできなくなったのが現状ですから、ここからは物量により需要に近い供給がおこなわれ原油価格の下落により原油系投資商品も下落トレンドに入ると思います。

 

コモデティは数字も大切ですがストーリーも大切

いままでコモディティの投資をいくつか経験してきましたが、石油などの商品は数字やチャートも大切ですが、世界情勢やその中のストーリーが大切だと感じています。

今回の原油の動きも人為的なものなので、チャートや数字を追うのではなく、どのようなストーリーがあるのかを調べた方がわかりやすく、判断ミスもしにくいのではないでしょうか?

本日のブログはJ塾長が考えた原油で起きているストーリーでしたが、考えた方はいろいろです。
自分のストーリーで予想することが大切ですね。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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