【新生銀行のTOB】ついに大詰め25日の株主総会と株価

臨時株主総会

FIRE(ファイア)投資をおこなっている人も興味津々なのが、SBIホールディングス(SBIHD)が仕掛ける新生銀行へのTOBです。

このブログでも何回かに分けて紹介しましてきました。

ん…なにか動きがあったの?

いよいよTOBの流れを決める臨時株主総会が今週の11月25日に開催されます。
今回の敵対的TOBの可否はこの臨時株主総会で決まると考えてよいでしょう。

本日のブログは新生銀行へのTOBと臨時株主総会により、株価へ与える影響を考えます。

SBIHDが仕掛ける新生銀行への敵対的TOBについては「【泥棒と一緒】新生銀行TOB、SBIHDの反論が凄いぜ!」なども見て下さい。

 

 

新生銀行臨時株主総会の結果予想

2021年11月25日に開催される新生銀行の臨時株主総会は、SBIHDからのTOBに対してポイズンピル発動を決議することが目的です。

臨時株主総会でポイズンピルの実施が可決されたSBIHDはどうなるの?

もし株主総会でポイズンピルの発動が可決されたら、現実的にSBIHDのTOBは失敗します。
つまりSBIHDは新生銀行を傘下に入れることを諦めなくてはならず、その場合の株価も大きく動く可能性があります。

え~株主にとっても影響が大きいね。
結果はどうなるかな?

個人的には好まない結果ですが…J塾長の予想ではポイズンピルの発動は可決され、SBIHDのTOBは失敗に終わると予想します。(予想ですよ)

J塾長の予想では臨時株主総会では個人投資ではなく、機関投資家筋の賛成票が多く出ることで、ポイズンピルの発動が可決されると思います。

また個人投資家においては一定数の反対票がでるのはないでしょう?

※これはあくまでJ塾長の予想です。

 

SBIホールディングは新生銀行から撤退…そして株価は?

SBIHDの北尾社長は11月12日に「ポイズンピルの発動が可決されればTOBを断念する」と発表しました。

そーかぁ ポイズンピルが発動されれば実質的に買収は無理だから、可決された時点で撤退するんだね。

北尾社長は以前にも、IPO価格である2,000円は上げない、48%の買収上限も撤廃しないなどと話しており、なりふり構わないTOBではないことを表明しています。
新生銀行の社長はTOB価格が安すぎると話していますが、SBIHDとしてはプレミアム40%でも付けすぎとの認識ですね。

また北尾社長は臨時株主総会でポイズンピルの発動が可決された場合、保有する20%超の株式の完全売却も検討すると話しています。

TOBが開始されてからSBIHDがどの程度の新生銀行株を保有しているかわからないけど、20%超の株式を一気に市場でうったら新生銀行の株価は暴落する可能性もあるよ。

そこまではしないと思うけど、新生銀行との関係が敵対的なもので終われば、SBIHDとしてはマネックスと提携する新生銀行株を保有する意味がありません。
少しでも高い間に売却を進めると思いますね。

このことから今回開催される臨時株主総会で、ポインズンピルの発動が可決された場合、最悪では新生銀行の株価が暴落する可能性が出てきます。

新生銀行サイドでも持ち株会社設立などの株価対策を講じるようですが、SBIHDが保有する株は20%超なので、どこまで株価を維持できるかがポイントです。

 

国(預金保険機構、整理回収機構)の動きは?

預金保険機構

 

以前も書いたように新生銀行の筆頭株主はSBIHDですが、実際には長銀破綻時に預金保険機構と整理回収機構が合計で20%以上の株式を保有しておあり、合計では国がSBIHDを凌ぐと言われています。

また今回のTOBでは国は動かず、採決にも参加しないと思われていましたが、預金保険機構からSBIHD、新生銀行への質問状が出されており、議決権を行使する可能性が高まっています。

いつもなら民事的な話だから、国は関与せず議決権も行使しないよね。

新生銀行は国からの借金を長期間にわたり返済していないので、国としてもこのTOBには注目しています。

SBIHDは回答書の中で「ポイズンピルの発動は新生銀行経営者の自己保身で、国からに借金を返済する経営的ビジョンは持っていない」と断じています。

一方新生銀行は「SBIHDがいなくても業績は伸ばせる、ノンバンク分野を活性化させる」などと答えたようです。

今回の臨時株主総会では国が議決権を行使するかが大きなポイントです。

もし国が否決に回ればSBIHDの持ち分と合わせて40%を超え、否決の可能性も高まることが想定されます。

国としては株価を上げられれば、借金返済になることから、株価がより上がる方に付くのが望ましいのですが…

やっぱり棄権かなぁ?

 

助言会社や旧村上ファンドの動きが怪しいね

アメリカには機関投資家や裕福層に対して投資に関する助言をおこなう会社があるのを知っていますか?

はじめて聞いた…なんだそれ!

いわゆる投資のコンサルティング会社ですが、TOBに関する議決権行使の助言も機関投資家に対しておこなっています。

アメリカの助言会社のなかからグラスルイス、ISSなどが、ポイズンピルの発動に賛成票を入れるように推奨しました。

これにより新生銀行株を保有するアメリカの投資家の多くが、賛成票を入れる可能性が非常に高まったと考えられます。

またここにきて旧村上ファンド系の投資会社であるシティインデックスイレブンスが新生銀行株の買い増しを進め、11月19日には7.43%まで増やしたことが報道されています。

ここにきてなんか胡散臭い匂いがしてきたね。

シティインデックスイレブンスの意図は不明ですが、臨時株主総会が今週でTOB失敗に終わる可能性が高いのに株を買い増し…

また株価はTOB価格より下落したとはいえ1,833円です。
TOBが失敗してSBIHDが撤退しても利益がでる算段があるのだろうか?

TOB失敗を予想するならSBIHDが新生銀行株を売却して株価が下がったところを買った方が効率的だと思うし…

否決されると思っているのかなぁ?

それとも新生銀行と組んでいるのかなぁ?

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やっぱりプロ集団は考えていることが違うようで、素人に毛も生えていないJ塾長には分かりません。

 

いよいよ11月25日に臨時株節総会開催…どうなるか楽しみ

J塾長は昔は新生銀行株を持っていましたが、現在は持っていません。

関係ないTOBですが、なかなかの話題性もあり、個人的にも興味津々なので25日の臨時株主総会が楽しみです。

先に書きましたがJ塾長の予想はポイズンピル発動の可決とSBIHDの撤退です。

さて、予想は当たるかな?
外れてもゆるしてくださいね。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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