【なんだこれ!】新生銀行がSBIHDのTOBに反対表明

賛成反対

2021年10月21日の報道で、新生銀行がSBIホールディングスが仕掛けるTOBに関して反対を表明したことがわかりました。

新生銀行もぐずぐすした結果、やっぱり反対に回ったね。
でも、ほんとうにぐずぐずしていたよね。

時間稼ぎをしてホワイトナイトを探していたんだと思うよ。
でも結局見つからずに時間切れ…ってことでしょう。

本日のブログは新生銀行のTOBの動きがあったので、しつこく紹介します。

新生銀行のTOBについては「【新生銀行がTOBに反対表明】SBIHDとの闘いと株価」もご覧ください。

 

 

新生銀行が正式にTOBに反対表明

10月21日のニュースを見ると、新生銀行がSBIHDによるTOBについて正式に反対表明したことが報道されています。(「新生銀が反対表明、SBIは条件に応じず 敵対的TOBに」ロイタ―)

新生銀行の社長が「株主共同の利益に資さない」として正式に反対したそうです。
まるで今の経営陣による運営が、株主利益にかなっているとの口ぶりですよね。

長期間、国からの借金を返済していない会社の言葉とは思えません。

それなら、「TOBよりももっと利益になる方法がある」と逆提案くらいしたらいいのに…

 

あいかわらずのぐずぐず反対

今回の反対表明では、「明確に反対するのではなく」、「条件を変えればTOBに賛成してもよい」との内容も含まれていました。

なんか偉そうだね。

条件としては
TOBの上限を撤廃し、TOB価格を上げることを求めています。

もともと48%を上限にTOBを仕掛けるSBIですが、その理由は50%を超える取得には銀行法令による国の許可が必要でハードルが高いことが理由です。

新生銀行はまずそこを変えろと言っています。

SBIHDが嫌がる話だね。
飲めない話とわかっている嫌がらせかも。

SBIHDはTOB後も新生銀行の上場を維持する方針ですが、新生銀行が求めるTOBの上限撤廃は上場廃止の可能性があります。

上場廃止は新生銀行の価値を変えるもので、これは株主利益にかなっているのか?…意味不明です。

 

TOB価格について

また新生銀行はSBIHDが示したTOB価格に対しても、同行の価値に反映した価格ではないと変更を求めています。

たしかTOB価格は2,000円だよね。

もう忘れている人もいるかもしれませんが、SBIHDがTOBを発表する前の株価は1,440円でした。
TOB価格は2,000円なのでSBIHDは560円のプレミアムを付けています。

プレミアム率では38.8%なので、とくに低く設定してる訳ではありません。
一般的なTOBのプレミアムは25%~35%程度です。

新生銀行の役員は自社の価値をどう考えているのかな?

TOBに反対するために適当に言っているだけで、明確な価値の明言は避けています。
国の借金を株で返すには株価が7,000円程度にならないと無理なので、7,000円を自社の価値と言いたいのでしょうか?

とにかく新生銀行の経営陣の言っていることは意味がわかりませんね。

少しでもTOB価格を釣り上げて借金返済をもくろむ…ってこと!

 

SBIHDは即刻拒否る

この反対表明に対してSBIHDは拒否することを表しています。

そりゃそうだね。
新生銀行の対応は高飛車に感じるから、SBIHDも敵対的TOBを決断したようだね。

もともと受け入れられない条件をつけて、自分たちの正当性を訴える作戦ですが、誰から見ても新生銀行の対応はまずすぎると思います。

 

注目は25日の臨時株主総会

新生銀行は10月25日に臨時株主総会を開催し、買収防衛策(ポインズンピル)の発動についての決議をおこないます。

どうなるかな?

ポインズンピルが発動されてTOBが失敗に終わった場合、現経営陣で2,000円の株価は維持できないでしょう。
その意味でポイズンピルの発動に拒否する株主が少なくないと思います。

しかし大口株主であるファンドのなかには、SBIHDよりもマネックスと手を組むべきと考えているフシがあります。

つまりファンド系の株主がどう出るかで情勢はかわりますね。

ポインズンピルの発動が議決されたら、TOBの失敗もしくはSBIHDのTOB撤退もあり得ます。
そうなったら株価は急落する可能性も考えられます。

新生銀行の筆頭株主はSBIHDとされていますが、実際には国が合計で保有する株式が一番多く、その意味では国が筆頭株主です。

しかしこのTOBの件では国は議決権を行使しないと考えられています。

今回の反対表明では新生銀行の価値について、40%のプレミアムを付けても安いと考える現経営陣のセンスに驚きました。

正直、

「だったら早く株価を上げておけよっ!」

と感じたJ塾長でした。

 しつこいけれど、この話題はこれからもウォッチします。

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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