個人向け国債の金利が0.1%台に!各社キャンペーンも開始

国債金利上昇

2022年2月の個人向け国債が発売開始になりました。

今回の注目は変動10年債の金利が数年ぶりに0.1%の大台に乗ったことです。

また各証券会社ではキャッシュバックキャンペーンを合わせて開始しています。

個人向け国債を買うとキャッシュバックされるキャンペーンだよね。

昔は1,000万円の10年債を買うと、6万円のキャッシュバックを受けられ、1年で中途解約しても0.6%の利回りがあったんだよね。
最近ではキャッシュバックキャンペーン自体を休止したり、金額をへらしたりして魅力が薄くなっています。

本日のブログは2022年2月に発売されている個人向け国債の金利上昇と各社のキャンペーンについて紹介します。

過去の個人向け国債のブログは「【2021年10月個人向け国債】キャンペーン込み利率は?」を見て下さい。

 

 

個人向け国債の金利が6年ぶりに0.1%の大台に突入!

2月に発売される個人向け国債で注目されるのは、「143回変動金利型10年債」の金利が「0.11%」になったことです。

たしかに最近の国債の金利は0.05%程度だった記憶があるよ。

そうですね。
1月に発売された変動10年債も金利は0.07%だったから、今月も0.07%~0.08%程度かな?って思っていました。

長期金利の上昇により住宅ローン金利が大手銀行を中心として上昇しており、個人向け国債の上昇によりさらに民間にも影響が出そうです。

今回の個人向け国債の金利上昇は、10年債の入札により利回りが0.185%に決定したのが理由です。
このまま長期金利が上昇すれば、個人向け国債の金利もさらに上昇するかもしれません。

 

各証券会社で個人向け国債のキャンペーンも開始

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今回の個人向け国債では金利が6年ぶりに0.1%台に乗ったことから、各証券会社も販売に力を入れることが予想されます。

各社が行っている個人向け国債キャッシュバックキャンペーンを比較してみましょう。

変動金利型10年債を500万円と1,000万円購入した場合のキャッシュバックキャンペーンをまとめます。

 

【証券会社名】【500万円購入のキャッシュバック】【1,000万円購入 のキャッシュバック】
大和証券7,000円14,000円
野村證券7,000円14,000円
SBI証券5,000円10,000円
みずほ証券7,000円14,000円
SMBC日興7,000円またはポイントギフト8,000円14,000円またはポイントギフト16,000円
楽天証券未実施未実施

大手証券会社は1,000万円の購入で14,000円、500万円で7,000円と一律だね。
キャッシュバックは100万円単位だけど、基本的には横並びになっているのかな?

談合ではないだろうけど、お互い様子を見ながら決めているようで、キャンペーンの中身は同じです。
しかしSMBC日興証券はキャッシュバック以外にギフトポイントも選択可能で、若干の上乗せをしているのが特徴だね。

またSBI証券や楽天証券などのネット証券は、個人向け国債にあまり積極的でない印象を受けるね。

 

0.11%&キャンペーンで魅力的になった個人向け国債

たとえば大和証券で個人向け国債の変動10年債を購入すると、14,000円のキャッシュバックが受けられます。

0.14%の利回りと考えてよいでしょう。
そして変動10年債の金利が0.11%なので、合計で年間0.25の利回りです。

しかしキャッシュバックは購入時の1回のみなので、翌年以降は0.11%の金利のみです。

購入年はキャッシュバックで高金利だけど、来年からは0.11%かぁ。
これなら0.2%の預金に預けたほうがいいね。

そこで多くの投資家が実践しているのが、1年後に個人向け国債を売却してキャッシュバックのみ利益とする手法です。

個人向け国債は1年間保有すると解約が可能なので、1年経過した時点で解約手続きをおこないます。
このとき、今まで受けとった金利2回分相当の中途換金調整額を支払いますが、あくまで受け取った直近2回分の利息の範囲なので元本が減ることはありません。

つまり1年後に解約することで、キャッシュバックで受け取ったお金だけが利益になるんだね。

そうですね。
1年間に受け取った金利は中途換金調整額として解約時に差し引かれるので、金利が支払われても口座から降ろさない方がよいですね。

そうすると1年たって解約しても、「原本+キャッシュバック分」が口座に残ります。

各社のキャッシュバックは14,000円なので0.14%の利回りですが、キャッシュバックは税金が引かれないので預金で換算すると0.16%程度の利率効果があると考えてもよいでしょう。

しかし現状の個人向け国債金利は、あおぞら銀行バンク支店が提供する0.2%の普通預金以下の水準なので、積極的に利用する必要性は感じられません。

J塾長は変動10年債の金利が0.2%になった時点で購入を検討したいと考えます。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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