損害賠償は6700万円!スシローのペロペロ事件で株価は

2023年1月下旬に起きたスシローの「ペロペロ事件」は、親会社の「FOOD&LIFE COMPANI(3563)」の株価を大幅に下げました。
醤油さしを舐めたり、湯のみを舐めたりとやりたい放題だったよね。
この動画が拡散されたことでFOOD&LIFE COMPANIの株価は1日で4.8%も下落したんだ。
この動画の影響は凄まじく2023年1月31日の株価は1株で145円も下落、FOOD&LIFE COMPANIの時価総額は168億円が一瞬でふっとんだ計算です。
ペロペロ事件の詳細は「株主訴訟?スシローペロペロ事件でFOOD&LIFE株が暴落」を見て下さい。
その後、事件を起こした少年は高校を自主退学、FOOD&LIFE COMPANIは刑事、民事の両面で対処するとコメントしていました。
本日の話題はFOOD&LIFE COMPANIが事件を起こした少年に対して、なんと6,700万円の賠償請求を提訴したことが報道されました。
この件に対してFOOD&LIFE COMPANIの株価も含めて考えます。
FOOD&LIFE COMPANIが6,700億円の損害賠償請求を提訴
FOOD&LIFE COMPANIがペロペロ事件を起こした少年に対して、6,700億円の損害賠償を請求する提訴を大阪地裁に起こしました。
6,700万円ってすごくない?
だけどスシローは全国的な大企業だし、長年培った信用を失墜させたから妥当な金額だとも思うよ。
もしかしたら、6,700万円でも安いくらいかな?
スシローとしては信用低下から客に衛生不安を与えたり、それによって売上が下がったりしたことが問題だとしていますね。
さらに対策として迷惑行為防止の対策として、さまざま経費がかかったことも理由としているよ。
この事件は岐阜の一店舗の問題ではなく、影響は全国のスシローで出ているので、店舗数が多いだけ被害額も高くなっているようです。
それより驚いたのは数日前にFOOD&LIFE COMPANI社長(?)が、インタビューで「少年も被害者」、「彼に人生を狂わせた…」等の発言があったことです。
このインタビューの内容からは、少年に対して「甘い対応」を予想できるものだったので、その裏で6,700万円の賠償請求が進んでいたとは思いもしませんでしたね。
J塾長としては「結局許すんかい!」って思っていましたから。
大人の世界は表と裏がありますねぇ。
どうせならインタビューで「絶対に許さない、6,700万円むしりとってやる!」って話せばよかったのにと思います。(笑)
まあ、J塾長には6,700万円が「高いか?安いか?」は判断できませんが、全国の店舗で影響があったとしたら、そこまで高い金額ではないと思います。
でも少年の親が個人で支払える金額ではないよね。
少年の家族は、人生終わったかもね。
でも仕方がないね、結局は家族、そして育て方だから…(泣)
家族としてはこれまでにも弁護士費用等が掛かっており、現状でも生活に支障が出ていることが伺えます。
仕事にも支障が出た可能性もあり、そこに数千万円の損害賠償が出たらもはや破綻です。
ちなみに犯罪行為の賠償金による自己破産は免責を得られず、借金はずーっと残ります。
自分だけでなく家族の人生も狂わせる…だからこのような事件は遊び感覚で起こしてはならないのです。
FOOD&LIFE COMPANIの株価は?
実はFOOD&LIFE COMPANIの株価は、ペロペロ事件前より高い水準にあり、株価的には大きな影響を受けていません。
5%もの下落を引き起こした1月31日に終値は2,870円ですが、5月9日AM現在は3,158円水準です。
スシローを応援しようとの気運もあったから、2月17日には一時3,700円まで上昇しているしね。
ペロペロ事件で暴落した株価ですが、ユーチューバーや芸能人がスシローを応援する企画を行い、それがバズったことで来客数も数日で持ち直したようです。
このことから株価については、一時は時価総額で168億円も吹っ飛びましたが、現在の影響はほとんど見られません。
FOOD&LIFE COMPANIの業績は?
FOOD&LIFE COMPANIの2023年9月期第二四半期決算を見ると、売上は微増ですが利益は大幅に減益になっています。
業績は回復傾向にあるようですが、円安による物価上昇に伴う材料費高騰、人件費高騰などが利益を圧迫しているのが原因と説明されています。
また日本国内事業は苦戦していますが、海外事業については概ね好調で、2023年以降も積極的にアジアを中心に出店を推進するようです。
あまりペロペロ事件の影響は見られないね。
もともと、おとり広告問題とかで、消費者庁からも措置命令が出されていた会社だし。
措置命令の影響も大きかったんじゃない?
スシローおとり広告の話は下の記事を見てね。
損害賠償請求で株価は動くか?

今回は少年に対して6,700万円の損害賠償を請求しましたが、この行為にはペロペロした少年と撮影して投稿した少年がいます。
1人で6,700万円なのか2人でなのか…報道を見てもよくわからないね。
どちらにしても満額の判決は出ないでしょう。
今回の提訴は飲食業界での悪ふざけには厳しい対処を行うとのメッセージが含まれており、金額は妥当な金額だと思いますね。
でも実際の判決においては、1/3から1/5程度になるのではないかな?
つまり本人と撮影者ともに500万円~800万円程度ってとこなか?
それでも事件発覚直後の「厳しい対応を取る」との発表は実行されており、株主としては約束が守られた形だと思いますね。
これで甘い対応だったら、それこそ個人投資離れを引き起こす可能性がありますからね。
提訴の報道が流れた翌日のFOOD&LIFE COMPANIの株価は、5円安(日経平均は600円超の爆謄)であり、提訴を材料にはしていません。
しかし、ペロペロ事件の対応についての失望は出ていないようです。
最終的に1,000万円~2,000万円の特別利益が出ても、株価には影響はないのですが、企業の方針は明確に示せたのではないでしょうか?
まあ、それもあるけど、おとり広告なんかで客を集めていた会社だから、「人には厳しく自分には甘い」と受け取られないようにしないと結局は信用を失うと思うよ。
他の飲食店の迷惑行為も刑事案件がほぼ終わってきていることから、これからは損害に対する民事手続きが進むと思います。
FOOD&LIFE COMPANIの対応を見て、他の企業も甘い対応では株主が納得しないと思うよ。
甘い対応を見せれば株主訴訟のリスクも出てくるので、これからは5,000万円~8,000万円を基準にした賠償請求が増えるのではないでしょうか?
だから特に全国的なチェーン店で迷惑行為をする人は、5,000万円以上の預金をしてからやってくださいね(笑)
※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。