住信SBIネット銀行のIPOが中止に!理由はウクライナ情勢

SBI銀行IPO中止

先月のブログでもお知らせしていましたが、SBIホールディングス傘下の「住信SBIネット銀行」が3月24日に株式公開(IPO)の予定でした。

公募価格は決まっていなかったけど、だいたい目論見書では1株1,920円程度とみられていたよね。

久しぶりの大型IPOとして注目されていました。
時価総額も3,000億円程度と見られており、地銀持ち株会社を凌駕する規模のIPOですね。

しかし、残念ながら2022年3月7日に「公募株式発行及び株式売出の中止」を発表し、正式にIPOを延期することになりました。

本日にブログは住信SBIネット銀行のIPOの中止と理由について考えてみます。

住信SBIネット銀行のIPOと初値予想については過去ブログ「SBIH傘下の住信SBIネット銀行がIPO発表!初値予想は」を見て下さい。

 

 

住信SBIネット銀行は当初IPOの延期を否定していた

住信SBIネット銀行(以下SBI銀行)」のIPOは久ぶりの大型IPOとして注目されていましたが、2022年3月7日に正式に中止(延期)を発表しました。

実は前日の3月6日夕方にはIPO中止の噂が流れており、翌3月7日朝にはロイターなどがIPOの中止に関する報道を発信しています。

でもそれに対してSBI銀行はプレスリリースとして「一部報道について」を公表し、IPOに関する延期等については決まっていないと否定したよね。

でも結局は同日中に「新規公開&株式売却を中止する」旨のプレスリリースを出したけどね。

7日の朝否定して夕方認める…すごくバタバタしていたのかな?

きっと延期は決まっていたと思いますが、発表する前にマスコミに漏れて慌ててしまった印象を受けますね。

今回の延期は募集株式発行、自社保有株式売出を中止するので、東京証券取引所への上場も中止されます。

さらに主要株主の三井住友信託やSBIホールディングス保有の株式の売り出しも同じく中止されます。

あくまで今回は中止ですが、状況が整った時点で再度IPOをする予定です。

 

IPO中止の理由はロシア軍によるウクライナ侵攻

SBI銀行がIPOを中止した理由は、ロシア軍によるウクライナ侵攻が関係しています。

ロシア軍の侵攻で世界経済は停滞しているよね。
とくに原油高が進行することで、企業の負担が重くなり業績にも影響が出るかもしれないね。

日経平均株価も25,000円台と停滞しているので、IPOを強行しても購入希望者が集まらず、公募価格も期待できない可能性もあります。

とくにSBI銀行の公募価格が比較的高くなると予想されていたので、現在の地合いを鑑みてここも中止した理由ではないでしょうか?

どうせIPOするならなるべく高値を付けたい…SBIらしい判断ですよね。

 

住信SBIネット銀行のIPOは未定…楽天銀行にも影響か?

SBI銀行&楽天銀行

今回のIPO中止は現在新規上場を準備している企業に対しても影響を与えると思います。

とくに「楽天グループ(4755)」が進めている「楽天銀行」のIPOは、SBI銀行のケースと同じなので予定よりも遅れる可能性が高いのではないでしょうか?

楽天グループは子会社の楽天モバイルの設備投資の負担が重く、資金源として楽天銀行のIPOを進めたい思惑がありそうですが、スムーズには進まない予感がしますね。

SBI銀行のIPOは白紙に戻りましたが、今後の手続きに関しては総合的に判断するとしています。

まずはロシアのウクライナ侵攻の終結と原油高の是正がポイントだよね。

J塾長の予想では1年程度はかかるのではないかと考えています。

J塾長は公募予定価格が強気だったのでIPOには応募しない予定でしたが、なんとなく残念な気持ちです。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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