世界中で原発の見直しの動き!再稼働&新設による注目銘柄は

原発再稼働

今年の夏は電力不足に陥る可能性が高かったことから、節電に関する話題を多く聞きました。

なんか「節電ポイント」とか言う制度もあったよね。

よくわからないけど、登録して節電目標を立てて、達成したらポイントが貰えるやつでしょう。
J塾長は自宅に老犬のべっちゃんがいるから、エアコンは1日中つけっぱなしだよ。
だから節電は無理でした。

このように心配された夏の電力ですが、原発の再稼働もありなんとか電力不足に陥らずに終わることができそうです。

逼迫した状況のなか2022年8月25日、岸田総理大臣は原発に関する新たな指示を、関係閣僚に対して出しています。

 

本日のブログは岸田総理が出した原発に関する指示に関して、注目される原発銘柄を紹介します。

岸田総理がイギリスで原発再稼働に言及した話題は「英国から電力株に追い風?岸田総理が原発再稼働に言及」を見てください。

 

岸田総理が17基の原発再起動を指示

政府が開いた「GX(グリーントランスフォーメーション実行会議」で、岸田総理は関係閣僚等に対してこれまでの最大10基から7基追加した合計17基の原発再稼働を推進させる指示を出しました。

えー
あれだけ慎重だったにも関わらず、7基の原発再稼働を追加したんだね。

エネルギー庁の資料では、現在稼働している原発は8基だから、今年の春と比べて4基が再稼働しているよ。
さらに2基と今回指示した7基を合わせて合計17基を稼働させる計画だね。

2023年以降の計画だけど、停止中を合わせると33基ある原発の約半分を稼働させ、慢性的な電力不足を解消させるのが狙いです。

東北大震災における原発事故で大きな被害を受けた日本ですが、昨今の電力不足は日本経済に深刻な影響を与える恐れがあることから、安全を確認した原発については再稼働させる方針になったようです。

 

さらに原発新設についても言及が…

これまでの政府は原発に関して、「今ある原発は安全が確認できれば再稼働する」、「原発の新設については考えていない」との姿勢でしたが、今回のGXで岸田総理は「原発の新設」についての方向性をまとめるように指示を出しています。

新設の方向性って、「新しい原発を作る計画を出せ」ってこと?

「日本では新しい原発は作りません」って言うのも方向性に含まれると思うけど、今回の指示は「原発の新設計画を作れ」だと感じますね。

日本の原発は老朽化が進んでおり、先日再稼働した関西電力「美浜原発3号機」は運転開始から40年以上経過しています。

設備が老朽化しているだけでなく、セキュリティシステムなども古く、修繕やメンテナンスにかかる費用も割高です。

そこでセキュリティや安全性が高い次世代型原発の導入を検討しています。

日本の原発は旧式であることから、次世代型原発を導入することで、放射能対策に関しても高い信頼性を得られるのではないでしょうか

たしかに40年も経つ原発を使うのは怖いイメージがあるよね。
技術も進歩しているのだから、最新の原発を使ってもらいたいな。

 

世界の国々も原発見直しの動き

風力発電

原発政策の見直しについてはアメリカ、ヨーロッパ各国も動きを見せており、北欧フィンランドの経済問題担当大臣は「欧州は原発抜きでCO2排出量のゼロ化は不可能」と述べています。

現在、ヨーロッパではウクライナ紛争により、ロシアからの天然ガスが不足しています。

フィンランドはロシア産の天然ガスの供給が停止しており、石油や石炭による火力発電にシフトしています。
しかし、化石燃料を資源とする火力発電ではCO2が多く排出されることから、既存の原発をフル活用するしかないとの見解を示しています。

つまり、フィンランドは脱炭素社会を達成するには、原発をこれからも使い続けるしかないと表明したのです。

ドイツも原発を2022年末までに全廃する予定でしたが、ロシア産天然ガスが不安定になったことから、運転延長を議論し始めています。

ドイツはロシア産の天然ガスに依存していたから、ウクライナ紛争でもロシアに対して強い態度に出れなかったんだよね。
原発の全廃が決まっていたから、ロシアに遠慮したいたんだよ。

ドイツ国民もロシアにエネルギーを握られていることを理解しているので、原発の稼働延長に賛成の声も多いようだね。

またフランスやイギリスは原発の廃止どころか、新設計画がすでに動いているよ。

世界中で化石燃料からの脱却が叫ばれているけど、現状では太陽光や風力、地熱などの再生可能エネルギーで作られるエネルギーは必要量の一部です。

日本では脱炭素社会を達成するために、「再生可能エネルギーを推進すればいい」みたいな風潮がありますが、そのような夢物語は未来に置いておいて、現状は原発に頼るしかないのが世界の見方だと思います。

CO2の問題はパキスタンの水害でもわかるように気候の変動をもたらす深刻なものです。

最新の原発を導入することで脱炭素が達成できるなら、方法としては間違っていないのではないでしょうか?

日本は感情論から「反原発」が多いように感じますが、CO2問題は地球に害を与える問題なので、安全を確認した原発については推進しても良いと思います。

 

原発の再稼働&新設で注目される銘柄

日本でもようやく原発の議論ができるようなってきましたが、実際に原発の再稼働や新設が動き出した場合に注目される銘柄を考えてみました。

 

  • 東京電力ホールディングス(9501)
  • 東北電力(9506)
  • 関西電力(9503)
  • 九州電力(9508)

原発再稼働で電力会社の業績は改善され、今回の報道でも株価は上昇に転じています。
とくに東北電力は女川原発2号機の再稼働が含まれていることから、低迷していた業績も改善が期待できます。
東京電力HDでは柏崎原発の6号機と7号機が再稼働予定であることも注目です。

 

  • 助川電気工業(7711)
  • 三菱重工業(7011)
  • 日立製作所(6501)
  • 木村化工機(6378)
  • 岡野バルブ製造(6492)
  • 東京エネシス(1945)
  • 新日本空調(1952)

原発の再稼働では原発機器を扱う助川電気工業や、核燃料の輸送容器を製造する木村化工機などに注目が集まるでしょう。
また原発新設に関連して三菱重工業、日立製作所、岡野バルブ製造、東京エネシスなども期待が持てます。

また過去にこのブログでも取り上げた「新日本空調(1952)」も、高配当でFIRE(ファイア)銘柄としておすすめできます。
詳しくは下の記事をみてください。

 

まとめ

GX会合において岸田総理があらたに7基の原発の再稼働を指示しました。

 

国内33基の原発のなかで17基を2023年以降に再稼働し、エネルギー不足を解消する方針です。

 

また再稼働だけでなく、原発の新設を視野に入れた計画の立案も指示しています。

脱炭素社会を目指す上でエネルギー問題は世界各国の課題ですが、アメリカ、ヨーロッパの多くで、原発をクリーンエネルギーとして活用する方針を固めており、日本も同じ方向に向かうことが予想できます。

日本は原発による災害で多くの人が苦しんだ過去があるので、安全に安全を重ねて再稼働と新設を推進して貰いたいと思います。

J塾長は原発推進派ではありませんが、エネルギー不足の日本では外国からの投資もなく、世界経済から取り残される可能性を怖く感じています。

世界から投資を呼び寄せるのであらば、エネルギーは絶対に必要なので、安全と確認された原発は稼働させるべきです。

また老朽化した原発を延長稼働させるのは反対で、それなら小型炉を含む次世代原発を導入するべきだと考えます。

 

※このブログはあくまでJ塾長の感想であり、投資を勧めるものではありません。投資は自己判断と責任でおこなってください。

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